地元のお出かけ


先日アーティストの友達が、良い額装屋さんに行くから一緒に行かないかと誘ってくれたので、二つ返事で付いて行く事にしました。


写真や版画など紙に表現される作品は破損や劣化を予防するためにも額装をしてから飾る場合がほとんどです。
我が家も写真の額装とは切っても切り離せない家ですし、他にも誰かの素敵な紙の作品を飾ったりする楽しみもあり、額装との距離が近い家庭環境です。


電車で10分もすれば着くような近距離にある額装屋さんで、思いっきり地元エリアなのだけれど、流石に額装レジェンドに初めてお会いするのに、その辺のカフェやらスーパーやらで地元の友達と気軽に「○○ちゃん元気?」と言っている様子で行くのは気が引けて、気張り過ぎずしかし小綺麗にとイメージしながら身支度を整えていそいそと出かけたところ、訪問前の時間調整で待ち合わせたカフェで友達が開口一番「あれ今日仕事帰りだった?」と。2人でちょっと朝からクスクスと笑い合ってしまいました。


そういえば別の地元のアーティストのアトリエでの個展に仕事帰りにぎりぎり間に合って駆け込んだ時に「いや、本当に芸能界で仕事している人だったんだなあって」と言われたこともありました。地元モードで犬を小脇に抱えている私を見ていた時には「ほんまかいな」と思っていたのでしょうか。
まあそういうことも、本音で本人に言えるような関係性と空気感がこの地元の友人たちの良さであり好きな点でもあります。


地元スイッチでメイクをほとんどしない日の私自身を擁護する訳ではありませんが、湘南でよく言われるのは「しっかりオシャレをして歩いている人はおおむね観光客」という話で、これは本当にあるあるなのです。地元マダムたちは失礼のない程度に清潔感のある服装でありながらも張り切りすぎないスタイルで、八百屋帰りの大きなエコバックを抱えていたりします。
それと同時に不思議なことは、そんな地元マダムたちでもたまの友人とのお茶会で駅前のカフェにちょっとなんていう時には、オシャレを楽しんで出かけてくるのだけれど、それでも観光を楽しみに来た人たちのキラキラした外出着とは何かが決定的に違うという点。この辺りの匙加減は私もいまだに説明がつかないのですが、言われてみれば確かに私自身も、例えば東京に打ち合わせに出るときの服装と、オシャレカフェでのんびりお茶をしようと楽しく服を選ぶときとでは、何かが違うのです。
東京に住んでいた時にはあまり気が付かなかったことで、これは自分の年齢のせいなのか、湘南という地域のせいなのか、いまだ謎は解決していません。




さて肝心の額装屋さんですが、この日はそれはそれは素敵な額装レジェンドにお会いすることが出来ました。広大な裏庭にはまるで犬のように懐いてくるヤギが3匹も暮らしていたり、そこらじゅうに日本たんぽぽが咲き乱れていたり、蚕小屋があったり。額装に必要な資材のための場所をご自身で増築されていて、その様子は現代版ハウルの城のようでもあり、駅から数分の距離なのに山の中のワンダーランドに来たような場所でした。
額装はそのセンスによって、中身の作品の見え方が天地がひっくり返るほどの違いが生まれるものなのです。素晴らしい額装屋さんとのご縁を繋いでくれた地元の友達に感謝。






この日は青の気分だったらしい私。シンプルなカーディガンにお気に入りのボタンを付け替えたもの。

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