最近読んだ本
「宇宙のカケラ 物理学者、般若心経を語る/佐治 晴夫」
毎月楽しみに読んでいる佐治晴夫さんのエッセイのなかでこちらの新著に触れていたので、早速書店で求めた一冊です。
私はこの世の森羅万象はすべて宇宙から生まれたものであり、宇宙によって育まれたものであると常々感じていました。
そして、宇宙ー自然ー生物ー人間に至るすべてのいのちと、その身体の内部にある構造が個々の意思とは別に自動的に機能していくことに、宇宙のからくりのようなものを感じていて、強い結びつきを感じていたのですが、自分の持っていた感覚について、科学的に論じてくれていたのがこちらの著でした。
そして本著は、般若心経のなかに託された深い智慧と、悟りを解説しながら、「空(くう)」という観念にある「空」の世界を説いています。
究極の実体のない世界。あるようでない、ないようである、あるとないの同一性。これこそが宇宙の実態なのでしょうか。ゆらぎが生んだ空間や時空、偶然が育んだ今の私たちの生きる世界。そのどれもが、奇跡のようで眩しく、星の誕生からこれまであらゆる生物が終焉をむかえ、種の保存のために進化を繰り返し、それぞれが生きるために適した今の姿形になったのかと思うと、この宇宙にあるすべてが相互作用によって成り立つ、深く尊いものであると思えます。
そしてこの著に書かれていることは、現代を生きる誰もが思うであろう、「どこから生まれ」「どこへいくのか」「自分とは」という問い。私には、観念的なものではなく、ルーツとしてこの答えが少しだけ見えた気がします。
#宇宙論
#宇宙が教えてくれること
#宇宙のカケラ
#読書
人間を知るための本みたいで良いですね!
多分一生問いかける課題みたいなものですね!(*^^*)
宇宙のカケラ読んで考えてみようかな!(*^^*)