招待券を頂いたので、出光美術館に行ってきました。こちらの美術館は、丸の内にあるビルのフロア内にありながらも静かで落ち着いた空間が保たれており、展示量や広さもちょうどよく、たびたび足を運ぶお気に入りの美術館です。主に東洋の古美術を中心に展覧会を行っています。
さて今回の展示は「名勝八景 憧れの山水」と題され、中国の瀟湘(しょうしょう)地方を中心としたテーマです。そこからさらに西湖(せいこ)や日本の名所といった風光明媚な景観をさまざまな観点から描いていました。
なかでも西湖の描かれた屏風絵の美しさたるや。墨の濃淡で描かれた西湖は、情緒豊かで自然の中に人々が溶け込んだ、いわば「桃源郷」。
こんなに夢のように美しい場所が実在したのならば、私はこの画のなかに入りたい、もしくはこの時代に生きたいと思うほどでした。
そこでふと思ったのは、当時絵というものは「悠久の楽園」を思いのまま存在させることができ、そのイメージを永遠に世に残すことのできる唯一のものであったのだということです。
それを描くことで、画家は目にした世界を絵の中に精彩豊かに再現し、人々はその絵を目にすることで、まだ見ぬ憧れの地への想いを募らせ、美しい想像の旅をすることができたのでしょう。
水・山・植物のある地は、古今東西変わらず、風光明媚で、人に寄り添ってくれる素朴なあたたかさと、移ろいゆく時の美しさを見せてくれる、私の好きなテーマです。だから山や海や空や植物を私は愛するのだと思いますし、その景色こそが地球の素晴らしさだと思うのです。
〝絵を観る〟という行為によって、画家の技法や文化的なものに関心をもつこと以上に、山水画を描く画家のように、ありのままの姿形のなかに美を捉え、しなやかで真っ直ぐな目線をもっていたいと感じさせてくれました。
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ゆりえちゃんが引き込まれるほどのものって凄いんだろうな!(*^^*)
昔フランスのオルセー美術館にいったときに種まく人の大きな絵画みてすごいなって思った頃を思い出しました!(*^^*)