ベルリン

ベルリンには一度も行ったことがないが、ベルリンに纏わるあれこれに出会う機会は何度もある。
歴史の教科書の中でもそうだし、ベルリンを一度も訪れたことがなくとも「ベルリン」という土地の名前は知っているという人も含めれば、遠く離れているはずのドイツの街もそれほど心理的距離の遠い場所ではないのかもしれない。

最近もまたベルリンに関連したいくつかの偶然があった。


深緑野分さんの小説『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)

http://www.chikumashobo.co.jp/special/berlin/



第二次世界大戦前後のドイツを舞台とした小説だ。
戦争中の街中。人々の間に張り詰めていた極度に高い緊張感と恐怖感。善悪の価値観の揺らぎと心の葛藤。生きるために必死だった時間。
そして物語は、とある殺人事件を軸として真相へと突き進む。

戦後すぐにアメリカ、ソ連、イギリスに区画分けされていたというベルリン周辺。歴史の教科書の中ではほんの数行だった戦争の結末が、物語として再構築されることで、より具体的なイメージを沸かせながら当時のドイツを思い描くことができた。


この本の最初のページにはミッテを中心にどのあたりがアメリカ、ソ連、イギリスだったのかを示す簡単な地図が描かれている。
今後ドイツに行くことができたら、なにかこの辺りについての自分なりの気付きがあるだろうか。

そんなことを思いながら、この本をカバンに入れ、
銀座を歩いていた時に、偶然観た展覧会で
まさにこのミッテを中心とした地図をモチーフにした作品を目撃した。


ポーラ・シェアの個展「Serious Play」
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&...


ポーラ・シェアさんはグラフィックデザイナーとしてアメリカ、そして世界で活躍を続けるトップクリエイターだ。
展覧会場には地図をテーマとしたシルクスクリーン作品と、
過去のデザインの実績、ポスターやロゴの紹介などがずらりと並ぶ。
関東では最近増えてきてよく見かけるハンバーガーショップのお洒落なマークや、昔からあるあれやこれやの企業ロゴも彼女のデザインだったのかと驚く。




シルクスクリーンの地図には東京周辺も描かれていたり、アメリカ、インド、中国などもあり、独特の文字で埋め尽くされた地図には迷路のような没入感がある。

これが彼女の作品でのベルリンの地図。





ピンポイントな偶然に驚いたが、少しの勘とのんびりした気持ちでゆるゆると過ごしている時にはこんなことも多い。

つまり、何かで頭が一杯一杯な時は、そういう偶然の可能性を見落としているのかもしれない。

頭の中の余白のようなところが、偶然性を引き寄せてくれている気がした。

性格的に何でも全力、なんでもギュウギュウに詰め込んで走り切ってしまう私としては、余白を持つのは、意識的に心掛けなければ難しい。

何もせずに今日という日に感謝しながら息を吸って、吐く。簡単そうで、とても難しい。
今年はそんな時間を少しでも多く取れるようにしていこう。








I have never been Berlin. But we often meet with "Berlin" or "Germany" in the historical class at school, some books, movies and online articles on our daily life. Considering these examples, the distance between "Berlin" and "Japan" may not so far although these lands are faraway places.

Recently I met "Berlin" by chance in a novel and art exhibition.

I read a novel written by Nowaki Fukamidori set in Berline before and after W.W.II.

http://www.chikumashobo.co.jp/special/berlin/


When I walked on Ginza street with this book in my bag, I met another "Berlin" at an art exhibition by Paula Scher. She put her some silkscreens took up many countries maps.

http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&...


One of her work showed this Berlin's map on that day when it was after the war.









It arrived unexpectedly.
"Sie sind überraschend gekommen!”

I just remembered I used to meet some important things in a daily life when I was not busy and not filled with something in my mind.
In short, I may pass by some important signs when I'm not standing or walking around doing nothing.

The contingency may happen on a blank in my heart.
It's difficult for me because I do something with my full strength. I never want to do it more than I feel uneasy.
But on this year, I'll try to make a blank in my mind.



]

コメント

そうですね。ついつい一杯一杯になってしまう毎日が続いてしまいますが、意識して、余裕を持つことは大切ですね。。。

みーまる 2019年03月14日

旧東ドイツの首都ベルリンですね
冷戦時代に東西に分断されたドイツ
今は統一され平和な国となってますね。
2枚目はインドですね。
インドの思い出が甦ってきました

Kyo 2019年03月14日

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