これはまさにイレギュラーな事態だ。
「そんなまさか」の「ま・さ・か」の部分である。
ニヤニヤを通り越してニタニタしている顔で受け取ったコンビニ袋の中には、あの小さくてちょっとお高い、美味しいアイスクリームが入っていた。抹茶味。
アイスクリーム売り場を覗き込んだ時、たまにはちょっと良いアイスクリームをと一瞬迷ったのだ。
直後やっぱり贅沢だよなと思い直して、買い物カゴには入れずに、必要な買い物だけを済ませる。
会計後、キャンペーン中につきレジでクジ引きをした。
こういうものはいつも当たらないのだ。
当たったとしても微妙な物と引き換えた記憶しかないし、その微妙な物が具体的に何だったのかすら思い出せない程、その時の私にとって重要度の低い物しか受け取った事がない。
しかし当たってしまった。
当たりクジには、ついさっき贅沢だと諦めたアイスクリームが今この瞬間に目の前で当選したことがしっかりと明記されていた。写真付き。間違いない。
「いま引き換えされますか?」という店員さんの言葉にやや食い気味で「ハイお願いします!」と返答してしまう。店を出て、帰宅した後に、その時の自分を思い返して少し俯いた。アイスクリーム1つでニタニタしている深夜の女は少し、なんていうか、微妙だ。
過去に微妙な物しか当たらなかった私は、今日はアイスクリームと引き換えに微妙な自分を晒してきた。
きっとこうやって人生は、バランスが巧妙にとられているのだ。運とか人間力とか、なんらかのプラスマイナスがゼロになった瞬間の実例である。
そよ風のような人でありたいと思ってはいるものの、何もないところで転んだり、一番大切にしているピアスに限って片方をあっという間に紛失したり、玄関の鍵を開けようとしてなぜか交通系ICカードを取り出したり、読んでいる途中の本を電車の乗り換え時に胸に抱きすぎて歩いている間に気付けば手が痛くなっていたりするような人なのだ私は。
つまり大きくは困らないけれど、そこそこツッコミ所には不便しない様子であり、しずしずとした日々と佇まいには程遠いのだ。無念。
いいんだもん、明日アイスクリームをニタニタしながら食べてやるんだもん。うひひひ。
It's unusual things. I got a good food by a special lottery at the convenience store!
I usually can't get something good items in this situation.
But I did it! I went to buy apples. And I peeked into the ice box. I wanted some high price riced ice creams, but I decided that it's waste. I didn't buy the ice cream.
After my payment at the counter, I could get a card for the lottery.
And I found the picture drawn the rich ice cream on my lottery card!
What a coincidence!
I was grinning in the store.
Oh, I want to spend my elegantly life as the spring carm wind... I shouldn't be grinning in public...
After all, I'll eat it cheerfully tomorrow.
クジって、期待しない時に当たることが多い気がします。
私は、そんな感じです😊