塩田千春《家の記憶》

今年は塩田千春作品をあちこちで観る機会があり、

とても気になっています。

アートフェアでの塩田千春さんの作品は完売していた時もあり、絶好調の様子。

毛糸を何メートルも使い、独特の網目で何かを覆ったり囲ったりするのが特徴的な作家さんです。

今回、越後妻有アートトリエンナーレ2018でも
塩田さんの作品を観ることができました。

2009年に作られた《家の記憶》という作品で
空き家を活用したプロジェクト。

越後妻有の松之山エリアにあります。









床に木工などでも使われるタッカーで糸をしっかりと止めてあり、
そこから無限に思えるような網目を立ち上らせています。

網目は何重にも層が重ねられるようにして展開されているのですが、
毛糸の網目の奥にあるものが絶妙な加減でうっすらと見えています。

ガラスや衝立のようなもの、もしくは手すりの柵のようなものでは生み出せない、独特の空気の隔たりを感じます。
息苦しささえも覚えるような、濃密な空気圧を網目が表しているかのようです。

しかし蜘蛛の巣のようでもある糸の網目は、払いのけようと思えば払えるような、網目の向こう側と通過できそうな距離感も同時に感じます。

水族館にあるような分厚いガラスや、物理的に倒し難いような金属、心理的に乗り越えることを強く拒絶する硬い柵などでは、到底表現できないような、
手が触れられそうで絶対に触れられないような、それらが同時に発生する奇妙な隔たりなのです。







作品が完成してから来年で10年。
自らのアートを追求した、妥協を許さない気迫を感じさせる《家の記憶》

家の中に入った瞬間から塩田千春ワールドに取り込まれ、帰宅後も、あれはなんだったのかと考える時間が楽しいとも感じられた、奥行きのある作品でした。

そしてその後、彼女の作品はどんどん進化を遂げ、
磨きがかかり、
今や世界的現代アーティストとして各地で作品を発表し続けています。

《家の記憶》は今の彼女へと繋がる、挑戦の始まりを感じさせてくれるような作品でもあるかもしれません。(もちろんもっと先の頃からこの作品スタイルを提示されてきたかとは思うのですが、日本で今も見られる、という意味では。約10年前の作品を目の当たりにできるのはとても貴重です)




塩田千春さんについてもっと知りたいなあ。
ケンジタキギャラリーの展示に行くことができなかったのが、本当に悔やまれる!
あー、こうやって、見逃した展示に限って「うわ!しまった😭」っていうのがあるよね。

十和田での森北伸さん個展とか
行きたかったし。
知ったのは出版された図録でだし。
この図録を発見した話はまた後日、、、。











I went to the installation work titled "Home of Memory" by Chiharu Shiota at Echigo-Tsumari Art Triennale2018.
She made this in 2009 at an old japanese house in Matsunoyama area. We could see this on this show. (It was limited opened in this show. Now it's closed.)
I saw her works at some international art fairs. Her works were good sold.
She has many show at many countries on this year.

Chiharu Shiota
http://www.chiharu-shiota.com/ja/


I saw her small sized works, but I had ever seen a whole installation in the room like this.
It had strong air. I felt some strange distance by these wool black lines. I can see some clothes, home use items by people in these area, but I can't toutch and see them cleary.
The distance exist definitely between these items or house wall and me. It's very hard "Wall" by air.
But at the same time I felt some closeness feeling to this "Wall". It was strange experience in her work.
I love this installation and I want to see more her old and new works. I want to read some texts about her artist life and some interviews.















コメント📝

Kyoさん
みーまるさん
のぶちゃんさん


コメントありがとうございます😊


Kyoさん
新潟はステキな場所がいっぱいでした。少し涼しくなってからの夏休みでした!
二度と同じ風景はない、まさに!同じように見えても毎日移りゆく自然ですね。そしてその中に溶け込ませたアート。自然とアートの共存は難しい点がたくさんありますが、それが見事に合ったとき、大きな感動が生まれますね。
清津峡はとても美しい場所でした。アートイベントを開催していない時でも、きっと四季の美しさがあり、行く価値あり!というステキな場所だと思います。
わあ!キンモクセイ!!いいなあ
風を視覚的に感じられるのは魅力的ですね。




みーまるさん
ほんとですね、私は以前は現代アートにおける写真は全然知らなくて、、、。結婚することになってから必死で勉強して今に至りますが、まだまだです。アーティストとしての直感的な感想を聞くことができるのも面白いです。自習ではもっぱら必死に作品をみては写真史の本を読んだり、、、😅まだまだですね〜。
そろそろまたso booksの小笠原講座(と私は思っている店主のお話。めちゃためになり、楽しいです)を受けに行きたい😆
今回富山まではたどり着かなかったけれど、行きたいところリストに入ってますよ〜!!
記憶を呼び覚ましてくれるきっかけをくれる作品。ステキですよね。



のぶちゃんさん
結構いい線をついております!すごい!これだけの資料でレアンドロ、プールとつながって金沢まで行けるとは!
金沢にもレアンドロの有名なプールの作品がありますね。あれは水に入っているかのように見える作品ですが、新潟のほうは実際にちゃぷちゃぷと水に入って楽しむことができる新作でした!

コメント

まりさん、北陸新幹線と飯山線で移動かな?

のぶちゃん 2018年09月19日

美術に関しては、特に、まりさんは、本当に勉強家ですね。好きこそ何とか、、、とは言いますが、なかなかこれだけ入り込むことは出来ません。やはり、これまでのお仕事で磨かれた美意識と、旦那さんの影響、、、また、お母様の心配りの賜物ではないかと思います。加えて、いつも和ませてくれる、ウィル君の存在も(笑)。

みーまる 2018年09月18日

ここもまた趣がありますね。
柿の木と紅葉が似合いそうな佇まいが素敵です

Kyo 2018年09月18日

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