夜の越後妻有アートトリエンナーレ2018

越後妻有アートトリエンナーレ2018
見学時間が限られている作品もあるのですが
実は数は多くないものの、日没後に観られる作品もあって、
これが越後妻有の夜の静けさと相まって
とても魅力的なものばかり。

オラフ・ニコライ(Olaf Nicolai)による
《昼の光ににじむ灯》





昼間は棚田の周囲に柱が並んでいるのが、展望台からはるか下に見えるだけらしいのですが
夜は、あたり一面真っ暗闇の中に
カラフルにライトアップされた棚田が浮かび上がります。





作品の周りに他の人工的な光が全くないので、光が一層引き立ちます。
展望台の周りも民家などもなく、聞こえるのは虫の声。
展望台から眼下の闇に、異空間が広がっていました。











マーリア・ヴィルッカラ(Maaria Wirkkala)の

《ファウンド・ア・メンタル・コネクション3 全ての場所が世界の真ん中》は
蓬平の集落全体を使ったイベント。
集落にある家、一軒一軒の外側に、とても繊細な照明が仕掛けられています。大体が一軒につき1つの照明。多いところで2つの照明。

とても静謐な作品なので、真っ暗い夜道を抜けて集落までたどり着いた時に、どれが作品だ?!と探すのに最初は戸惑いましたが、
ひとまず静かに作品のあるエリアを歩いてみることに。




(こんな照明があちこちに)





しばらくこの場所に居るうちに、街灯や家々から漏れ出る光よりも明らかに弱いこの灯かりによるアートの世界に、いつのまにか取り込まれていました。
長年大切に住み継がれてきた家々。ひっそりとした山の集落。そしてこの場所に静かに寄り添うように灯された作品群。
この場所そのものが持つ美しさを、じわりと引き出している作品になっていました。

これは派手なライトアップなどではないので、一見しただけでは、何が何だかもしかしたら分かりづらい作品だったかもしれませんが、
しばらくここに居て、歩く速度でゆっくりと味わうことで、いつの間にか心の奥底まで忍び寄ってくる、確実に「強い」作品でした。






そこから一転して猛烈に強い光を放っていたのは
アデル・アプデスメッド(Adel Abdessemed)の
《ゴースト ダンス》


松代というエリアの街中、銀行や地域会館などもあるような通りからほんの少しだけ入ったところにあった作品です。もうね、はあ?!と、笑っちゃうくらい明るいの。
とにかく明るい。
これ、あり?!と思うくらい明るい。
それは周りが普通の民家が立ち並び、夜でとても静かな状況で、ということも手伝っての話ではあるのですが、
都会の光る看板の何倍かの明るさに感じるような白い光が、ビガゴーン!!と目に、というかもう脳に、突き刺さるんです。

この場所に、この明かりを
7月末からずっと光らせてたわけ?!

ともう驚きなんかを通り越してポカンとするしかありません。







しかも!
この家を使った作品に近づくと
家の奥にある森か林かそれすらも判別が難しいような自然の闇のあたりから
ぶおーーーーーふおーーーーと
古典的なホーンのような音がしてくる。
一応、なんらかの曲を奏でている様子。

こわい。

明るい。

こわい。

なんなんだそれは。


ちなみにこの作品をガイドブックで調べてみたときには、作品のイメージとして、作家さん側から提示されたと思われるドローイングが掲載されていて
空き家になってしまった元農作業小屋を使って天井から家の中に光が差し込む作品という説明と一緒になった絵なわけですが、

まさか

光が差し込むって
天井に窓を作って太陽光がきらきらと降り注ぎ、

とかじゃなくて、巨大蛍光管が何本も天井のはるか上から家の屋根を突き破って床まで突き刺さるものだとは。

いやーなんだか
とんでもなく明るくて。
音も鳴って。
なんといいますか、約2ヶ月にも渡り、
各所大変お疲れ様でしたいろいろと、と思う作品でした。







最後は、2作品同じ場所にあった
磯辺行久《サイフォン導水のモニュメント》と《土石流のモニュメント》






昼間見ようと思っていた作品だったし、ライトアップされているとは知らなかったのですが、夜に偶然通りかかったら突如これもまたものすごく明るくライトアップされたところが!
この作品群でした。
昼間にも再度観ましたが、個人的には夜の方が好きだなと思いました。








と、そんなところで

夜にしか見られない姿の作品も面白いものがたくさんありました。



オラフ・ニコライ作品とマーリア・ヴィルッカラ作品は今後も別の作品も追いかけて見てみたいなあと注目しています。

こうして、これまでにはなかなか日本では見る機会が少なかった新しい作家さんの作品と、ステキな出会いがあるというのも芸術祭の魅力のひとつですね。




I saw some art works with lights at Echigo-Tsumari Art Triennale 2018.

Olaf Nicolai's work at terraced rice fields was very beautiful and Maaria Wirkkala's small lights work at little community area was so delicate but so strong work.
I love their work and I want to see another works by them.

コメント

風景と相俟って、幻想的ですね。。。

みーまる 2018年09月17日

素敵ですね。
感性が研ぎ澄まされます

Kyo 2018年09月17日

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