菅木志雄「広げられた自空」@小山登美夫ギャラリー

現在都内では
もの派を代表する現代美術館、菅木志雄さんの展示が3ヶ所同時開催されています。

1つは銀座のTHE CLUBでの展示
「放たれた縁在」展
先日行ってきた展示で、金属の作品が珍しく、そして最新作ではないにもかかわらず全く古臭さを感じないスタイリッシュさがあり、
菅さんが実は過去に小説家デビューまで果たしていたことを知った展示でした。

https://beamie.jp/?m=user&a=blog&k=detail&target_c_diary_...




2つ目が今回行ってきた
六本木の小山登美夫ギャラリーでの展示

「菅木志雄 広げられた自空」展です。






こちらには今回、最新作で、比較的大型の作品が並びました。

木や石などを使った、これまでの菅さんらしさがありながらも、今と未来、先へと進んで行く、最新作。

まだまだ菅さんの作品を沢山見たとは言えないくらいしか見ていない私ですか、
それでも菅さんの作品にいつも心惹かれ、

この気持ちは一体なんなんだろう、
なぜ菅さんの作品が好きなんだろう、

と考え続けてきました。

日本の戦後の現代美術を代表する作家だから、とか
もの派がいま世界でも評価が高まってきているから、とか
ではなく、
単純に作品をみて
「かっこいい!」とか「あ、いいな。」とか思うんです。

それはたとえ、この作品の作り手が菅木志雄という著名アーティストではなったとしても、感想は変わらないだろうなっていう、根底の好みみたいなものが、最初に出会った時からあって。

ずっと考えてきて、もしかしたらこれから先、答えが変わって行くかもしれませんが、
現時点で出たわたしの答えは、こうでした。

まず、菅さんの作品を目の前にすると
瞬時にして私自身と作品の間に、極めて個人的な空間が立ち上がります。
ぽんっと一瞬にして、外界の雑音から離れ、
私と作品が、近すぎず遠すぎず、絶妙な距離感で心地よく保たれ、
何かがゼロになり、フラットになり、音もなく無重力空間に浮かぶようでもあります。

その次に、
囁くように音が聞こえ始めます。
それは私にとっては、朝の音です。
自然の中の早朝の音、どこかの都市で目覚めた時の朝の音、
晴れた日の春の朝の音、
秋の雨の朝の音。

それは私と作品の間のゼロの空間から、
ひそやかに心地よい何かが生まれ、じわじわと動き始める音でもあります。



透明な空気の中に
自分自身と、何かの物質だけになる、
というのは、よほど瞑想のトレーニングでも普段からしていたり、かなりの集中力を持っている方でなければ難しいのではないでしょうか、特に現代においては。



私にとって菅さんの作品は、
私が居て、目の前に何らかの物体があって
それ以上でもそれ以下でもない、
「ただ、私はいまここに居る、物もいまここにある」
という事実の地点に連れ戻してもらえる「装置」です。

そして実は全てのことは、この
「私が居て、目の前の何かがそこにある、ただそれだけ」
なのだと気付かせてもらえるだけで
「今」こそがあらゆることの始まりであり続けて居るのだと感じさせられるのです。

真夜中の森でオバケの顔に見えた木のウロを
「ほらほら、単なるウロだから。怖くないよ、勘違いだよ」となだめるかのように。

あらゆる出来事は
自分も含めてただそこに存在しているのみ。


そういう、深く深く考えていけば辿り着かなくもないことに、瞬間移動させてくれるのが、私にとっての菅さんの作品、なんだと思います。



いやーいろいろ書いたけど
まあとにかく
カッコいいんだわ。





そんなわけで
アート鑑賞
2018年の135件目
6月の8件目
でした。





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I went to Kishio Suga's solo exhibition at Tomio Koyama Gallery(Roppongi,Tokyo).
I love his works.
Now in Tokyo, we can see his works at 3 another galleries on this month!
His works give me quite clean and calm emotion any time if I stand in front of his works.
As we have many things which are crowded oddly, we may not be able to feel some simple but important things.
We always have "Mono" and ourself in this world.That's very simple. His works always make me realize that.








このあたりとか





これとか





これとか

特に好き。









載せきれなーい
入場無料なので六本木に行く機会がある方はぜひお立ち寄りください。

コメント

自然とアルファベットのような表現だったりとてもタンジュンダケド説得力がある作品ですね

Kyo 2018年06月23日

うーん、ちょっと勉強不足で、、、現代アートは、なかなか難しい。。。

ま-みる 2018年06月23日

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