DIC川村記念美術館 ブリジット・ライリー

以前から行こう行こうと思いながらタイミングを逃し続けていた美術館

DIC川村記念美術館

やっと行ってきました!

今回は常設展と
「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」展

が観られる時期。

ブリジット・ライリーは1931年英国生まれの現代アーティスト。
眼の錯覚を利用するアートの形式「オプ・アート」の作家として知られる方なのですが、
作品を生み出すのみならず、作品の著作権についてや、
若いアーティストたちの成長のための活動など
幅広くアートの発展に携わっている方でもあり、
そのためか世界中から数々の名誉ある賞を授与されているアーティストでもあります。


ブリジット・ライリーは
あのかの有名な老舗画廊である西村画廊さんでも展覧会をしたことがあるようで、
私は不勉強ゆえ今回初めて実物をみて、色々と、知ったのですが、
もしかしたら日本にもファンが多くいるアーティストさんなのかもしれないですね。

というのも、作品の所蔵先で
個人蔵が圧倒的に多いのですが
ついで日本の全国各地の美術館所蔵になっているものも少なくないんです。
もちろん今回、日本での展覧会ということで、移動距離の関係から近くからお貸出しいただいているのかもしれませんが、それにしても北は北海道立近代美術館から、西は大原美術館まで、日本の美術館、結構持ってるなあという印象。

これはきわめて勝手な感想ですが
ポール・スミスのストライプのデザインを思い出さずにはいられませんでした。
カラフルでポップでちょっと可愛いかんじもある、ハッピーなストライプ。




さまざまなシリーズが並べられていましたが、
特に今回観に行けて良かったなあと思うのは

《ラジャスタン》を観ることができた点。

この作品は、展覧会が始まる前に、ブリジット・ライリーさんからの指示を受けたアシスタントさんたちが、美術館の壁に直接描く作品。
そして展覧会終了後には消えてなくなるというものです。

この作品の所蔵はシュトゥットガルト州立美術館 友の会、となっていたので
うーん、指示書かなにかとか、制作の権利が所蔵されている?ということなのかな。

指示書といえば
1993年に世界的キュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリストと、アーティストのクリスチャン・ボルタンスキーとベルトラン・ラヴィエの3人の会話から生まれた"do it"という企画展示があるのですが、
これも最近本で読んて知って、すごく興味があるものの一つなんです。

そんな最近気になる
指示書つながりで今回、良いものに触れることができました。

物質、物でなければ売り買い、所蔵が成立しない、という時代から
どんどん違うスタイルのアートが市場に当たり前のように出回る時代になっていくのかもしれないですね。
もしかしたらアーティストたちは、そんなアートマーケットから離れるために、物質を持たないことを選択した人もいるのかもしれませんが。


クリスチャン・ボルタンスキーの展示は以前東京都庭園美術館で開催された時に観に行って、すごく良かったのを覚えています。一気に好きなアーティストになったボルタンスキー。

そしてベルトラン・ラヴィエはつい最近、ステキな展示を見たんです。表参道にあるESPACE LOUIS VUITTONにて。こちらについては改めて後日書きますが、ベルトラン・ラヴィエも好きなアーティストの一人。
というわけでなんと"do it"は
私の好きな3人からスタートしたものだと、
最近知った次第。
過去に"do it"が開催された時の展示カタログとか、ないかなあと古書店情報を検索中です。

さて話が指示書から飛んできましたが

DIC川村記念美術館

ブリジット・ライリーの個展を観ていてもうひとつ気になったのは
描いているもの(支持体)がリネンなんです。
キャンバスではなく。
リネンに描いて、それを板に貼り付けている?のか、
まるでぱっと見はキャンバスのように仕立てられています。
大部分の作品、ほとんどがリネンに描かれていたので、きっと彼女のなにかこだわりがあるのでしょう。

今回の展示カタログは後日発売ということでしたので、発売されたらこちらも見てみたいなと思います。


さてブリジット・ライリーの個展以外にも
DIC川村記念美術館は
常設展も素晴らしい。
美術館の中に入る前から既に
佐藤忠良やらフランク・ステラやら
有名作家の作品がごろごろと。



ステラに夢中になる嫁をスマホで撮ってたらこうなったの図


かなり見上げる感じになります。
中にリスでも住んでそうな雰囲気🐿



常設展にはフランク・ステラがものすごいたくさんあり、こんなに一気にステラを観たのは初めてかも。


フランク・ステラはカラフルなイメージが強かったけれど、こういう鋳造のしぶい色だけのものもすごく良いね。かっこいい。



他にも常設展ではジョセフ・コーネルの作品を多数所蔵していることでも有名ですし(コーネルの箱と言って、箱型で中にいろんなものが集めて配置された作品があります)
マーク・ロスコの作品のためのロスコ・ルームがあることでも有名です。

ロスコ・ルームは
ゾッとするような美しさと強さでした。
なるほど、ロスコは1点だけで観てもステキだけれど、ロスコの作品だけが並ぶ部屋で観ないと絶対に伝わってこないものがありますね。
観る、というよりも、体感する、の方が近いかな。

極めていく強さや、ゆらぎを叩き壊すかのような情熱、画面と色に足元から巻き取られてしまうような
素晴らしい展示と作品です。



他にもロスコ・ルームの上のフロアには
サイ・トゥオンブリーだけのお部屋も。
ここも光が大きく取り込める窓、外の緑、
白い壁と相まって
ああ こんな部屋に住みたいんです
と思うような癒しの空間でした。



なんだかあれもこれもと
話が長くなりましたが、
DIC川村記念美術館
わざわざ行くだけの良さがありました!そして、またぜひ行きたい。

あ、現代アートだけではなく
ルノワールとか藤田嗣治とかシャガールとか
おなじみな感じもちゃんと常設展示されていますので!
いろんなジャンルを広く楽しめます。
お庭を散歩するのもいいよ。
敷地が巨大すぎて、堪能しつくせません。




まあそんなこんなで
大満足のDIC川村記念美術館でした。




アート鑑賞
2018年の109件目
4月の32件目
でした。




I went the Kawamura Memorial DIC Museum of Art to see the Bridget Riley's solo exhibition "Bridget Riley Paintings from the 1960s to the Present". She has known as an abstract painter. Her works made the opitical vibrations.
And this museum have many contemporary art works and other famous classical works. Many strong sculptures like Churyo Sato and Frank Stella were installed in the garden.

And Rothko's Room for Mark Rothko's works was fascinating and moving for me.

コメント

素敵な場所ですね

Kyo 2018年05月03日

素敵な時間を過ごすことが出来たようですね。そして、ここに行って、本当によかったですね。

まるみる 2018年05月02日

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