大人も楽しめる絵本や童話も好きで
たまに無性に読みたくなります。
絵本系とはちょっと違うものもありますが
読んでみた本をまとめてみます。
『ペンギンの音楽会』(文藝春秋)
エルケ・ハイデンライヒさんの本で
絵はクヴィント・ブーフホルツさん。
日本語訳は畔上司さん。
この絵本は南極が舞台
そしてあの三代テノールも出演!
本人たちに顔が激似でシュールです🤣
ペンギンたちの実態がこんな風だったら、夢があるなあ。
これは、絵本の形式。
続いて
『人間になりかけたライオン』(講談社)
シェル・シルヴァスタインさんの本で
日本語訳は倉橋由美子さん。
こちらは絵本というよりは、挿絵付きの童話という感じ。
白黒のドローイングで描かれた線が魅力的な挿絵が、所々に散りばめられています。ライオンの表情が人間っぽくて、ちょっと悲しげな顔がいいです。
人間になりたかった、ではなく
人間になりかけた、というところがポイント。
ライオン自身は決して、人間になりたくて行動していたわけではないんです。
けれど、なんだかわからないうちに、巻き込まれてしまい、最後はライオン自身もどうしたらいいのか分からなくなってしまうという、ちょっと悲しいお話。
続いて
『プラリネク あるクリスマスの物語』(三修社)
アクセル・ハッケさんの文に
ミヒャエル・ゾーヴァさんが絵を描いた絵本。
日本語訳は三浦美紀子さん。
実はミヒャエル・ゾーヴァさんの絵が好きなんです。それだけの理由で手に取った一冊でした。
他の絵本や図録などでみた絵よりも、すこし、ラフなタッチの絵のような気がして、これまで見てきた感じとは少し違うかなとも思いました。
ミヒャエル・ゾーヴァさんは何度も何度も絵を描きなおしたり、描き加えたりしてなかなか1枚が完成しない、というのをどこかで読んだことがありましたが、
それでもかなり多作な気がするので、すごいですね。
絵にかけるパワー🖼。
物語はドイツのクリスマスについて。
子供達がプレゼントを受け取る方法も地域によってそれぞれのようです。
ドイツ式もいいなあ。まだまだ先だけれど、クリスマスシーズンが来たらまた読み返したい1冊です。
続いて詩集のような雰囲気もある中編小説と呼ばれるもの。
『魔法の夜』(白水社)
スティーヴン・ミルハウザーさんの本で
日本語訳は柴田元幸さん。
ミルハウザーさんはとても有名らしいのですが、実はこれまで読んだことがなく、ミルハウザーの入門としてはこの本が読みやすい、とどこかで知ったので、手にしてみた本です。
ある夜、あちこちで同時に起こる物語が、最初はあたかもバラバラの短編のようにして描かれていきます。
しかし読み進めるうちに、それらのバラバラのパーツが繋がっていくんです。
あれ?この人、さっきも出て来たなあ、とか。
あれ?これってさっき何章か前に読んでた話の続きのシーンじゃない?とか。
本の半分を過ぎたあたりから、気が付き始めて、読みやすくなりました。
それまでは正直、私には合わないかも、読み終えられるのだろうかという不安も抱えつつ読んでいたので😅
月の夜の、青白い色に包まれる本でした。
眼に浮かぶ情景が全部青いフィルターに包まれていて、静かな夜に読みたい本です。
続いて『人魚の島で』(偕成社)
この本は文章がシンシア・ライラントさん。
日本語訳が竹下文子さんなのですが、
ここに、日本の出版社から本が出るときに、
ささめやゆきさんによって絵が加えられたようです。
もともとは絵がなかったか、違う絵だったのかなあ。
なんとなく読んでいて、あれ?と思って絵を描いた人を確認したら、そんな感じでした。
物語は、最近読んだ童話の中でも
私は好きな雰囲気のもので
心に残るお話。
人魚からもらった贈り物を
大切に持ち続けていた少年。
いろんな寓話にあるように、少年が人間のエゴに落ちて、それを教訓とする、というような流れではなく、
純粋に、そして静かに、物語が流れていくあたりがまた良いんです。
その絶妙なバランスで、これはもしかしたら、こんなことが本当にあったのかも、と思わせてくれるような、輝きがある童話。
世の中、理屈や科学などでは説明しきれないような、
奇跡もたくさんあるはずって、信じたいなあと思います。
さてつぎは
『プレゼント』(扶桑社)
スペンサー・ジョンソンさんの本です。
「チーズはどこへ消えた?」という有名な本の著者なのですが私はこちらも未読。今度読んでみます。
日本語訳は門田美鈴さん。
プレゼントという単語は英語にすると
ギフトのプレゼント🎁と、
現在という意味の
両方を持つ単語で、そのあたりをかけている本です。
人生で大切な一つの真理について、気がつくという
小説のようでもあり、ビジネス書のようでもあり、寓話のようでもある本。読みやすく、何かに煮詰まったときに読むと、やる気が出せそうな本でした。
今と、過去と、未来。
それぞれに適切に付き合っていかないといけないのかも。向き合い方を間違えると、苦しくなってしまうのかなあ。
今日に感謝して、過去の失敗から学んで、
前向きな未来を計画して、
ひとつひとつ頑張ろう。
最後は
『リリとことばをしゃべる犬』(ポプラ社)
ヴァレリー・デールさんの本で、日本語訳は堀内久美子さん。
タイトルからは想像もできないような物語でした!
犬と会話ができる女の子の話、がテーマじゃないんです。
この物語はリリという女の子が語る、ある夏休みの物語。
キーとなるのは彼女が書いていたノート。そこには日記が書かれていたはずなのですが、まさかの!という展開で、どこからどこまでが本当?!どこからどこまでが創作?!となります。
軽い読み物なのですが、二重三重の展開で楽しめました。
あ、一応、タイトルに偽りがあるわけではなく、
リリと会話する犬、というシーンもあります🐕
ということで
パラパラと楽しめる軽い読み物たちをまとめて。
さて次はちょっと、どっしり系を読みたいと思います。
読書
2018年の26冊目から32冊目
2月の8冊目から14冊目でした。
I read 7 light books. I love picture books and stories for children too. These books give me something warm or thought to carefully about the story.
"Am südpol, denkt man, ist es heib” written by Elke Heidenreich was shown the dream night on Antarctic with penguins and The Three Tenors!
"Lafcadio, The lion who shot back" written by Shel Silverstein was told us when you are overwhelmed by the surrounding circumstances, you may fall into the sad story.
"Prálinek Eine Weihnachtsgeschichte” was written by Axel Hacke. This books pictures was painted by Michael Sowa. I like Sowa's works! This story is about X'mas in Germany.
"Enchanted Night" written by Steven Millhauser was very mysterious stories in one summer night. Many stories was held on the same time, but each stories was independent. When I start reading this, I was a little nervous about finishing my reading through. But when I found some rules in this book, I enjoyed this book. This book was my first Millhauser book. I want to read other his book.
"The Islander" written by Cynthia Rylant is the story about a boy and mermaid. This is the fairly tale, but I want to believe something strange episode like this.
"The Present"written by Spencer Johnson,M.D. gave me powers. We can change our life. We depend on how we look at Now, Past, and Future.
"C'EST LA VIE, LILI" written by Valérie Dayre is story about LILI's diary. I confused what is fiction in her diary. Is this sentence real things to her?(Of course but this book is novel).
So I enjoyed light reading, I'll read something hard nonfictional book on next time.
コメント
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絵本というのは物語だけでなく、その絵の描写も素敵ですよね。
実は絵の勉強にもなるんですよね☺
Kyo
2018年02月12日
今日の話を読んで、今度、時間がある時に、図書館の絵本のコーナーに立ち寄ろうか、と思いました、、、でも、そこに行くと、たまに、なぜか人様のお子さんになつかれるのだけれど。。。