3冊📚森村泰昌さん、椹木野衣さん、そしてヴィスワヴァ・シンボルスカさん

また溜めてしまったので
まとめて

今度は読書のお話


現代美術家の森村泰昌さんの
『まねぶ美術史』(赤々舎)

高松市美術館での展示「森村泰昌モリエンナーレ/まねぶ美術史」の展覧会カタログも兼ねた一冊。

森村泰昌さんといえば
ゴッホやマリリンモンローに扮した写真が有名ですが
他にもさまざまな作品があり、
だいたいご自身が変装の上、何らかの形で写っています。
個人的に好きなのはお札になった作品のシリーズ。東京都写真美術館でみて、いいなあって思ったんです。
ユディトの作品も違う意味で怖くて好きだったけど。

さて今回は、森村さんが今の作品のスタイルに至るずっと前に描いていたものたちがたくさん出てきます。
森村さんはご自身の絵を下手だとおっしゃっていますが、上手い事は上手いんじゃないかなって私としては思うんです。でも上手いけど面白くない。つまらないっていう意味で下手というならば、うーん、まあ、そうなのかなあと。
それにしてもその「下手だ」と思っていた昔の絵を大切に保管してあったところがまたすごい。
几帳面な方なのかな。
私なら絶対全部抹消されてるけど。
きちんと保管するご性格なのかもしれないですね。
私は綺麗さっぱり処分する性格です😅スッキリ🤣


森村さんはすごい努力家、コツコツ続ける力が並々ならぬものをお持ちなんだなあなんて思ったりもしました。
代表的な作品を見ただけでは
「はあ?ふざけてんの?」と思う方もいるかもしれないのですが、
練りに練られたふざけ具合だったりもするわけで、それはもう、一度見たら忘れられない強烈な作品たちなのです。
その作品の強さというのは、森村さんが努力で積み上げてきたものの中から、めらめらと生まれてきているのかもしれないですね。




続いて、
ノーベル文学賞を受賞した
ヴィスワヴァ・シンボルスカさんの
『終わりと始まり』(未知谷)
沼野充義さんの日本語訳です。

シンボルスカさんについては、別の本を読んでいた時に出会って、読んでみたいなと思ったので今回初めて読みました。

この本にはシンボルスカさんの詩と、
彼女がノーベル文学賞を受賞した時のスピーチ原稿が収録されています。

ポーランドのクラクフで詩を書いていたシンボルスカさん。
優しく、全くトンがったキツさがないのに、
ときどき、ポンと本質を目の前に置かれたりする。
それも決して嫌な感じではなく。
シンボルスカさんの日本語訳されたものはあまり数は多くないようなのですが、手に入る限り他のものも読みたいと思います。
こういう質の良い言葉を噛みしめることができる出会いって、なかなか無くて、本当に幸せな気持ちにさせられます。

スピーチでの詩人という職業について感じることなども、あー確かに、と思わせられました。




さて続いては
『戦争と万博』(美術出版社)
いまやこの方の著書を美術関連の本棚で見かけない事はないのではないかという
椹木野衣さんの本です。

椹木さんの本は他にも有名な本がたくさんあり、この本はかなり前に出たものですので最近だとピックアップされづらいのかもしれないのですが、今読んでもとても興味深く、ためになる本です。

ここで出てくる万博というのは
大阪の万博のことです。
この本が書かれた当時は愛知の万博はまだ開催されていませんでした。

大阪の万博の頃の日本のアートって、
本当に面白かったんだなあとつくづく読んでいて感じました。

大きな舞台になれば、なかなか思うようにいかないことも多いだろうし、アーティストたちは悩んだり、苦しんだりもしたんだろうなあと想像もめぐらせながら。

ちょうどつい先日、とある有名な、美術と美術館に関連した方々のトークセッションを聞く機会があり、
その中で、美術館とはっていう話も出たんです。
とある企画についての話で、鑑賞者は自ら選んでいると思っているんだけれど、実はそれら選ぶ材料っていうのは全て美術館側にコントロールされているのだということ。でもそれが美術館というものなのだという話。
安全面とか、美術館としての運営とか、ルールがないと心地よい空間も作品も護ることができないし、仕方のないことであり必要なことなのですが、なんとなくこのやりとりを聞いてハッとさせられたんですよね。当たり前のことなんだし、知ってたはずなんだけれど、改めて言葉として整理して述べられると、気付かされてドキッとするというか。

その話に通じるものを万博とアートの関係を読んで行った時に感じて、改めてもやもやとしたプロパガンダの効力について考えさせられました。

60年代あたりのアートもたくさん勉強したいと思いました。
ダダカンさんとかも。初めて知りました。
「環境」という言葉が生まれた話もあってビックリ🤭‼️




長くなってしまったので一旦ここらで
きりまーす。



読書

2018年の22冊目、23冊目、24冊目
2月の4冊目、5冊目、6冊目
でした📚




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I read 3 books. Two of them are written about art.
And one is poetry anthology "Koniec i poszatek” written by Wisława Szymborska. I read her book for the first time, I've come to like her poem. Her speech as winner of Nobel Prize for Literature was
beautiful too. Her words have both elegance and true intention. I felt bliss while I was relishing her words.




コメント

こんなにたくさんの本が読めるなんて尊敬します。

Kyo 2018年02月07日

まりさんは、忙しい中、時間を作って、沢山の本を読んでいるので、本当にすごいですねー。

ま-みる 2018年02月07日

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