アンドレアス・スロミンスキー「GOOD LUCK」展@WAKO WORKS OF ART

Andreas Slominski (アンドレアス・スロミンスキー)の新作個展

「GOOD LUCK」

に行ってきました。

場所は六本木のWAKO WORKS OF ART(ワコウ・ワークス・オブ・アート)さん

http://www.wako-art.jp/top.php



初めて実物をみた作家さんでしたが
調べて行ったら

http://yokohamatriennale.jp/archive/artist/s/artist17/

2001年に横浜トリエンナーレで作品展示があったようです。見たかったなあ。見逃してました。


さて今回はアジア初公開という12点の作品が並びます。

馬蹄、聖母子像などの
幸運をもたらすというイメージが強いモチーフを
ポリエチレン素材でかたどって作品にしているものが
多く並びます。

ポリエチレン素材というのは
トイレなど水洗関連に使われる素材。
今回の作品群は、あえてその「トイレ」素材でラッキーチャームを描く、というものです。

最初、そんな解説は全く頭に入っていない状態で
ギャラリーの外から作品をガラス越しにチラリと見たときに

「なんだかよくわからないけど、カッコいい!なんか気になる!」


と思って、するするとギャラリーに吸い込まれて行ったのですが、
まず作品に強いエネルギーを感じて引き込まれ、
次にステートメント、作家の意図、なぜこのアートを発信しているのかを知るにつれて、さらにどんどん面白く見えてきました。


トイレ、といえば
マルセル・デュシャンの《泉》という、トイレを展示室に展示して作品にしたという、かの有名な話を思い出さないわけにはいきませんが、
マルセル・デュシャンは、その時、レディメイドの物質とアート作品への思考提示をしただけではなく、
その後の何百年にも渡る「トイレ」に関するあらゆる表現を牛耳った、とも言えるのかもしれませんね。






さてアンドレアス・スロミンスキーの有名なシリーズに「Trap(罠)」というものがあって
今回も罠シリーズの1点が展示されています。





手前にあるのが今回の「罠」
《Royal Mouse Trap》
(1999年/wood, carpet,metal,bait/83×106×47cm)

奥の壁にあるのは新作
左が
《Violet U》
(2017年/plastic,wood/58×29.5×6cm)

右が
《Madonnas With Cones》
(2017年/plastic,wood/58×49.4×7cm)



ちなみに
大型の作品も多くて
もちろん値段もお安くないわけなのですが
カッコいい。
でもゼロがいっぱいついてる。どうなんだろう、と思って見たら、
《Royal Mouse Trap》
赤丸(売約済み)でした。
やっぱりなあ。

罠のシリーズは
美術館やギャラリーというスペースに展示されることを前提とした作品。

美術館やギャラリーにネズミが出るはずがない。そこに、大々的なネズミ捕りを置く、というもの。

アンドレアス・スロミンスキーの作品たちはどれも、
今の状況での当たり前と思い込んでいるものへ、疑問を投げかけ、見ている人たちに「自分の頭でよく考えてみて。あなたはどう思う?周りに溢れる多くの意見に惑わされないで。本当にそうかな?」と問い続けているように感じます。

人間は生きている限り、それまでにストックした情報をもとにした思い込みの塊でしかないのかもしれません。

既存の当たり前に縛られていないだろうか。
常に柔軟な発想で多くの物事を受け止められているだろうか。
そこからさらに新しい面白いことを見つけようとしているだろうか。

いつも自分の生き方として自問自答していることではあるのですが、
改めて、アンドレアス・スロミンスキーの作品をみて、ハッとさせられました。





わたしが今回特に好きだったのはこれ





《White Bones》
(2017年/plastic,rivets/225×135×17cm)


《White Bones》(部分)


白黒だから写真で伝わりづらいですが
大きな扉のような形が立体的に表現され
黒が一部リベットで留められています。


このサイズで似たような作品がいくつか並んでいるのですが
最初、これらをみて
「なんだかよくわかんないけど、カッコいい!」って思ったんですよね。

一周見て回って、どの作品も良かったけど
結局最後は、最初の直感に戻るっていう。





ということで


アート鑑賞
2017年の87件目
11月の16件目
でした🖼

11月に観に行った話がまた宿題のように溜まってしまったので少しずつ書きます😅








コメント

トリックアートのようで素敵ですね

Kyo 2017年12月02日

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