「装飾は流転する」@東京都庭園美術館

今年もそろそろ終わりに近づいてきて
アート展示の話題でも「今年最後の目玉展覧会はこれ!」なんてあちこちでいろんな展示が紹介されていますが

私の中では
これがすごい!と思う
今年ラストの目玉展示は

「装飾は流転する 「今」と向き合う7つの方法」


東京都庭園美術館での展覧会です。



今回は7組のアーティストによる展示。
7組とも現存アーティストです。
日本の作家だけではなく、タイ、オランダ、ベルギー、イギリスと作家の出身地も様々。

それぞれのアーティストが「装飾」について
様々な見方、提案、解釈を提示してくれています。
展覧会会場入り口で受け取れるパンフレットには、作家それぞれの簡単なプロフィールと、ステートメントが書かれているので、
この展覧会ではぜひ、そのパンフレットを受け取って、読みながら作品を観ていただきたいなあと思います。


まずは、作品を観て
なんだろう?とか
きれいだなあとか
よくわからない、とか
そんな素直な感想をもって、

そのあと、パンフレットに書かれた作家の意図などを読む。

それからもう一度、作品を観る。

そうすると、一番最初にその作品を観た時とは違った発見ができたり、隠された魅力に気が付いて嬉しい驚きがあったりと
心がワクワクする鑑賞になるんじゃないかなあと思います。


今回は展覧会撮影可能だったので
写真多めで紹介。
曜日や時間帯などによって、もしかしたら撮影の可否があるかもしれませんので、展覧会に行かれる予定がある方は確認をお勧めします。




さて
今回最も好きになったアーティストさんは
高田安規子・政子
という一卵性双生児の二人によるアーティストユニット。「似ているけれども実は違うもの」を、スイッチさせていくのが得意で、対極にある要素をひっくり返したりするという二人。
今回の展覧会では会場内のあちこちに、彼女たちのイタズラ心溢れる楽しい作品が、時に隠されるかのようにして展示されています。


《カットグラス》


これ、ミニチュアの切子のグラスのように見えますよね。でもよーくよーく見ていくと



《カットグラス》


ゴムの吸盤なんです!!
わかります?
あしの所を見ると、気がつくかなと思います。

《カットグラス》(2014年/ゴム製吸盤)
という作品です。



他にも
建物内にもともとある設備をうまく利用して

本棚を使った展示


《梯子》(2007年/洗濯バサミ)
《豆本の山》(2013年/古本)


施設にある暖炉と鏡を使って





暖炉の中には《Jewelry Room》(2017年/装身具、宝石箱、テッコーの壁紙)

暖炉の上には《Vase》(2017年/陶製ビーズのネックレス、造花コサージュ、トレイ、ドイリー)

丸い鏡に写り込んでいるのは反対側にあるクローゼットの作品《In the Wardrobe》(2017年/古着・装飾品、刺繍糸)








《切り札》
(2011年/トランプ、刺繍糸(絹)/タグチ・アートコレクション)

まるでミニチュアの絨毯をみているようです。
全部空飛ぶ絨毯に見えてくる。






《展望台》
(2010年/木製糸巻き、糸)

よく見れば単なる糸巻きと糸なのに、
タイトルと配置で全然違ったものに見えてきてしまう不思議。



などなど他にも何点か彼女たちの作品はあったので、ぜひ展覧会会場内に散りばめられた作品をご堪能ください。


こういう軽やかな遊び心、ちょっとくすぐったいような可愛らしさ、くすっと笑える楽しさ、大好き。




写真の枚数が6枚になってしまったので
記事は次へとつづく・・・





#美術館
#東京都庭園美術館
#高田安規子政子 さん
#akiko&masakotakada
#tokyometropolitanteienartmuseum

コメント

切り札は中東の絨毯を想起させてくれますね

Kyo 2017年11月23日

確かに、どれもきれいですね。でも、現代アートは、ある程度の下地がないと理解が難しい。。。私は特に芸術については素人なので(^0^)。

ま-みる 2017年11月23日

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