「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」展
パナソニック汐留ミュージアムに行ってきました。
パナソニック汐留ミュージアムはルオーのコレクションでも有名で、いつ行っても必ずルオーの作品が何店かは見られるルオー用の展示室がある程。
今回はカンディンスキーとルオーがタイトルにも入っているように、ルオーとお互いに影響し合っていたと考えられる同時代の作家たちが並びます。
カンディンスキーのパートナーであったガブリエーレ・ミュンターが、様々な記録を残していて、そこにはカンディンスキーがルオーと出会った時のことも記されていたそうです。
展示室のキャプションにはそのあたりの話も詳しく書かれていましたので、展示を観に行かれる機会がある方はぜひチェックしてみてください。
さて
最初の展示室では
カンディンスキーとルオーが出会った頃、
1905年前後の二人の作品が並びます。
カンディンスキーの作風が、
晩年とはかなり違っていて
ルオーのような暗く濁った色彩と強い線もたくさん見られます。
二人の作品が並んでいると、その近い雰囲気がよく感じられて、とても面白いです。
他にも、パウル・クレーの作品も多数展示されていました。
今年の秋は、
カンディンスキー、クレーの作品が観られるチャンスが東京に揃っていて嬉しいです😍
カンディンスキーといえば
色彩の豊かさと形の面白さ、シンプルさから
音楽を感じさせるような絵の印象が強いのですが
実はモノクロ、白と黒だけの絵もかなり描いています。
カンディンスキーにとって白と黒は、「生と死をも象徴するもの」で、「最も豊かで重要な色彩」だったのだとか。
ついつい大好きなカンディンスキー寄りの見方になってしまいましたが
ではではそろそろ
今回のお気に入り作品を発表します。
ジョルジュ・ルオーの
《月明かり モンタナの思い出》
(1929年/麻布に油彩・ガッシュ・インク/個人蔵)
暗い絵のイメージが強いルオーなのですが
この絵は夜の海辺で満月が輝く様子が煌々と描かれています。
その月の明るさは、あまりにも輝きすぎて照明のような印象すら持つほど、キラキラとした満月の夜。
その月の光にひきこまれる絵でした。
つづいて
ジョルジュ・ルオー
《ヒンデンブルク》
(1930年頃/麻布で裏打ちした紙に油彩・ガッシュ・インク/個人蔵)
ヒンデンブルクの上半身肖像画です。
あまり肖像画にピンとくることが個人的にないのですが、これは何とも言えない憂いや、複雑さが滲み出ているようで、心惹かれる肖像画でした。
最後はやっぱりカンディンスキー
ヴァシリー・カンディンスキー
《夕暮れ》
(1904年/紙にガッシュ/宮城県美術館蔵)
夕暮れとタイトルにはありますが、背景は真っ黒。
そこに女性たちの服などが浮かび上がるように描かれています。
まるで版画のようにも見えるこの作品。
この時期のカンディンスキーらしさがすごく感じられて、黒と他の色とのコントラストがとても印象的です。
背景が黒のせいもあってか、チョークアートような印象もあります。
粗っぽいタッチなのですが、全てが計算された筆使いで、緻密です。この頃から黒を大切に思っていたのかもしれないですね。
というわけで
大好きなドイツ表現主義の作家を中心に
ルオーもたくさん堪能しました。
その館のコレクションを中心に構成する展示って、いいですよね。
そんなこんなで
祖母に出すためのポストカードも買いまして
アート鑑賞
2017年の68件目
10月の14件目
でした💕
10月31日にむけて
8月31日に溜めちゃった夏休みの宿題を一気にやってる時の気分になっている現在😅
なぜだあ😅
11月に入っても
10月に読んだ本と観た展示のレポが混じると思われますぅ〜
とりあえず気分はハロウィンで👻
かわいい仮装ですね(^0^)。なかなか似合っていますよ。。。☆