今日の認知言語学の講義


今日の講義は

人の知覚心理的傾向の話と

人が知覚したことを言葉にするときに

起きていること

 

についてお話ししました

 

これは有名なルビンの盃の絵ですが

下のURLにあるWikipediaにあったもの

をここではあげさせていただいています

 



https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b5/Rubin...

 

人が向かい合った顔に見えるか

盃に見えるか

 

何が見えるか,知覚は主観的ですが

 

何をどのように知覚したかが表される言葉も

主観的

 

言葉で表現されているのは

描写対象の中で

話し手がフォーカスして切り取った要素で

 

他の要素は

背景化されて

表現されません

 

さらに

 

言葉で表現することが決まった要素

の中でも

主語として

中心に据えるものをどうするか

 

何をどのように表現するかで

 

その人が対象をどのように見ているかが

わかります

 

と話すと難しいのですが

日常会話はそんな連続です

 

よく知られている例は

 

コップに水が半分入っているというときに

 

とてものどが渇いている人は

入っていない部分が気になって

「コップに水が半分”しか”入っていない」

というけれど

 

もう飲み過ぎておなかいっぱいの人なら

半分入っている水が気になって

「コップに水が半分”も”入っている」

という

 

こんな例をたくさん紹介したり

 

受講生さんたちにも

いろんな例を考えていただきましたWW

 

普段無意識に使っている言葉に

何をどのように知覚しているか

ヒントが隠されています

 

考えすぎると

日常会話ができなくなりますが

 

この講義は

普段は気にもとめないことを

考えられる貴重な時間ですW



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