秋田の方言
母は方言のある地域で育ったので
ネイティヴスピーカーなんですが
私は同じ秋田県でも
秋田市の、新しく作られた団地で生まれ育ったので
なかなか、ネイティヴほどの方言にはならず、
1・聞いて、理解ができる。
2・考えながら使うことができる。
という感じ。
ふとした瞬間に秋田の方言がひょいと出るというレベルではなく、
祖父母の家にいると
やっぱりネイティヴスピーカー達には敵わない(?)なあと、しみじみ思ったりするのでした。
同じ秋田県内でも、方言は県北なのか県南なのか、内陸なのかなどによっても、結構違いますし。
そんな中で
耳にした
「おりこじぇんこ」
という言葉。
明らかに方言なのですが
じゃあ、正式名称は、なんていうんだろう??と。
あれやこれや検索して
どうにか辿り着いたのが
「御霊供膳」
「おりくぜん」
と読むそうで
ご先祖様や仏様にお供えするお膳のことです。
これが
方言で訛って
「おりくぜん」→「おりこじぇんこ」
となっているようです。
何にでも「こ」を付けるのは
秋田弁の特徴のひとつでもあります。
いまいる地域では
49日の法要ではなく、これを
35日の法要ということで行うんだそうで
35日まで毎日
この、「おりこじぇんこ」を
故人の祭壇にお供えします。
ご飯🍚と、お味噌汁以外に
5品のおかず。
動物性のものは出汁にも使いません。
前日に、作り置きできそうなおかずを5品作り、
故人にお供えするぶんを、ラップして取り置き、
残りは家族でご飯の時にいただきます。
ということで
毎日、5品のおかずを
弔問のお客様がいらっしゃる合間に
作り続けております。
本当は
どの場所にはどんな品物というルールもあるようで
使う器も、それを配置する位置も決まっているようなのですが
祖母にきいたところ、
格好つけばよい ということで😅
本来ならばこういうお膳だと
ちがう!というご意見もあるのかもしれませんが、
自分なりに彩り良く5品作って毎日並べてみております。
ネット検索したら
真ん中の高坏には香の物や酢の物を
とあったので
なんとなーくそれらしき物を😅
人参のラペ
白ワインビネガーではなく
普通のお酢を使って作ってみました。
他にはいろいろ
根菜や、舞茸、
植物性のもので。
普段からお家のご飯も
植物性のもので作ることがほとんどなので、
そのあたりは、私としては
むしろいつも通りに料理している感じで
楽々です。
ラッキー。
そういえば
生前、おじいちゃんに
私が作ったご飯を楽しんでもらう機会がなかったなあ。
いま
美味しく食べて
35日まで
頑張って過ごしてもらえるように
心をこめて、作ります。
↑
これが本日のお膳
↑
こっちは昨日のお膳
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