最近読んだ4冊

最近読んだ本。


〈幸福論/ヘルマン・ヘッセ〉
晩年のヘッセが語る、若き日々のこと。自然の理にかなった秩序があり、美しさがある。若い頃には見えなかったものがしだいに見えてくるようになる。抗わず、受け入れたとき、人もまた宇宙の一部となり、あらゆるものから自由になる。文章を辿ればヘッセの思想、哲学が見えてくる。何度でも読み返すに相応しいヘッセの紡ぐ至高のエッセイ。

〈人は成熟するにつれて若くなる/ヘルマン・ヘッセ〉

老いることでヘッセの真知に辿り着くのなら、老いることを望んで受け入れたい。木々が紅葉し、やがて枯れいくように静かに風に身を委ねてみたい。
私は老いとは、時が与えてくれる最も美しいものだと信じたい。これは智者が与えてくれた珠玉の贈り物。

〈がらくた/江國香織〉

退廃的で無秩序な世界を描いていても、それは決して澱むことがなく、ガラス玉のようにどこまでも透明度が高く、水のように澄み渡っている。
冷静で客観的な文章でとつとつと語るのだけれど、それは心地よい音楽のように、丁度いいあんばいで奏でられ、決して邪魔をしない。すべての言葉が然るべき重さをもって語られている。
冷ややかさと温かさが混在している江國さんの文章には、光の粒のような輝きが見える。

〈日はまた昇る/アーネスト・ヘミングウェイ〉

端的で、力強く生命力に溢れている文章。読めばいつでもその世界へ連れて行ってくれる。多くを語らず比喩を多用しない。極めて簡素だけれども、登場人物は魅力に溢れ、生き生きとし、想像するほど深く深く物語が見えてくる。いつまでも読み継がれていく、普遍的な一冊。

なみへいオヤジさん、のぶちゃんさん、dynaさん
コメントありがとうございます。
次の記事でお返事します😊

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