ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展@東京都美術館

takaさん
コメントありがとうございます!
42歳になられたようです🎂
お酒もタバコも嗜まれず、乾杯はせずに、
甘いものが大好きな方なので美味しいものでお祝いです☺✨








さてさて



ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの塔」展

行ってきました。

これまでも数多くの画家たちがテーマとして描いてきた《バベルの塔》

元になっているストーリーは知らなくとも
バベルの塔
という単語はなんとなく聞いたことがある
という方も多いのではないでしょうか。


このブリューゲルの《バベルの塔》が日本で展示されるのは、なんと24年ぶりということで
あちこちでたくさんの宣伝や関連キャンペーンなども見かける盛り上がりっぷりです。


もちろん、この《バベルの塔》、
本当に素晴らしく
作品そのもののサイズが59.9cm×74.6cmと
西洋絵画の中では小さい部類に入るサイズ感にもかかわらず、
その中に1400人もの人間が描かれているという、超絶技巧的すさまじさが話題にもなっているのですが、

個人的にはそこのみならず、
バベルの塔の背景として描かれた景色の美しさにも
惹かれました。



今回の展示は
16世紀のネーデルランドにおける
絵画の歴史を順を追って学ぶことが出来る
貴重な展示です。


特にそれを感じるのは

風景画の誕生の瞬間が
キュレーションによって
しっかりと分かりやすく提示されているところ。



今回、ヨアヒム・パティニール(Joachim Patinir)という画家の作品が2点展示されています。


ヨアヒム・パティニールの

《牧草を食べるロバのいる風景》

《ソド ムとゴモラの滅亡がある風景》

どちらも1520年頃の作品と言われるもので、板に油彩で描かれています。


「ソド ムとゴモラの滅亡」の話も様々な画家が手がけている画題の一つですが

パティニールは
人物をとても小さく描き、ほぼ9割が風景という作品に仕上げています。

従来、神話や聖書に出てくる人物や、高貴な人々の肖像画などの背景として描かれてきた風景。

これが突如、立場が逆転。
主役が風景になったのです。

パティニールは
デューラーに、初めて、「風景画家」と呼ばれた画家なのだとか。

また描き方も、この頃に変化が見られるようになったと言い、まさに
ネーデルランド絵画、変化の瞬間を、
目の当たりにすることができます。


ネーデルランド絵画では従来であれば
時間をかけ、何層にも絵の具を塗り重ねて描く手法。

それが、画家たちが、当時芸術の中心とも唄われた憧れのイタリアへ行き、学ぶことによって、
描き方も、パレットの上で混ぜた絵の具を素早く塗る、という方法が取り入れられて行きます。

緻密で時間をかけなければ仕上がらないようなネーデルランド絵画の魅力と
力強く勢いのある筆遣いから生まれる新たなる手法が
マッチして、ここから新たなるネーデルランド絵画の歴史が始まることになるのです。


その集大成とも言える作品の一つが
今回大盛り上がりを見せている
《バベルの塔》なのではないかなという気がしました。
そんなことを考えて観ていたので、わたしは《バベルの塔》の背後に描かれた街並みや港の描き方が、とても気になったのです。


ということでここまで長くなってしまいましたが
いつも通り、
今回のお気に入り3作品を紹介してまいります。



まずは先ほどまでも書いてきました
ヨアヒム・パティニールの《ソド ムとゴモラの滅亡がある風景》


赤の色が印象的で力強い風景。
そして小さいながらもしっかりとインパクトのある人物。

とても記憶に残る作品でした。




次は
枝葉の刺繍の画家

《聖カタリナ》と《聖バルバラ》

「枝葉の刺繍の画家」とは
この絵に描かれている木の枝葉が
均一の模様のようになっていて
まるで刺繍作品のように見えることから
このような名前がつけられているとのことで、
正式な画家名は解っていないそうです。

その枝葉、そして衣装の模様が本当に細かく
そこに刺繍模様が存在してコラージュのように刺繍を貼り付けたのではないかとも思えるほどです。

《聖カタリナ》と《聖バルバラ》は向かい合うように展示されていて
なんだか大きな聖堂の左右に展示された絵のようだなあと
勝手に妄想が広がりました。
透明感溢れ、鮮やかな色調。
美しく、優しい気持ちにさせられる作品でした。



そして最後
迷いましたが

ヒエ ロニムス・ボスの
《聖ク リストフォロス》

ボスといえば
怪物、不思議な生き物がたくさん絵の中にある作家
というイメージが強かったのですが、
ボスのボスたるゆえんのようなものを
ここでは感じてしまいました。

生前、ボスは工房も持っていたので、たくさんの作品が生み出されたはずなのですが、
今ではボスの本物の作品とみなされているものは
とても少なく、
油彩画が25点
素描が10点しかないのだとか!

その中の2点、
しかもオランダでボスを所蔵しているのは
ボイマンス美術館のみという
なんともすごい条件下で、
今回東京都美術館の展示室に並んだというわけです。

それだけ聞いてもなんだかすごい話。


ボスは当時から大人気で
ボス風の作品が、版画でたくさん生み出されるほど。
奇妙な怪物が細かく描きこまれた「ボス風の」版画作品が
今回もたくさん展示されました。


この「ボス風」をみて、
本物の油彩画2点を見ると

さらにボスの魅力が浮かび上がって来ます。


ボスの絵には確かに
奇妙な生き物などが描きこまれていますが
それらはあくまでも
伝統的なネーデルランド絵画の基本をしっかりと描きこんだ上での話。
ただ単に奇妙な生き物を並べて不思議な絵を描いた、というだけではないんです。
初めてボスの絵画をみて、
残された数が少ないことをいいことに、これは全作鑑賞制覇も夢ではないのでは?!なんて
野望も抱いてしまいました。
いつか見られたらいいなあ。


そんなわけで



展覧会タイトルの《バベルの塔》のみならず
ネーデルランド絵画の歴史と魅力がたっぷりと詰まった展覧会です。



展覧会会場に入るやいなや「バベル!バベル!」というテンションで行ってしまうと
せっかくのネーデルランド絵画の至宝の数々を見落としかねないので、
ぜひバベル以外にも、好きだなあと思う作品を
じっくり探してみてください☺✨






そして音声ガイドは
今回はアナウンサーの雨宮塔子さんがオフィシャルサポーターとしてのご出演。
ナレーター、解説、そして展覧会マスコットのタラ夫の声は声優の森川智之さん。

タラ夫がなんなのかは・・・

展覧会に行ってからのお楽しみです😆

ぜひ展示室でも
探してみてください😋✨





そんなわけで

アート鑑賞
2017年の36件目
5月の1件目

でした。


この後、実は

渋谷のBunkamuraでソール・ライター展に
もう一回行って来ちゃいました😍えへへ。





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