ソール・ライター写真展


先日行ったソール・ライター写真展の記事の続きです。
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ソール・ライターの写真は、淡く、儚さがあり透明感と奥行きのあるものでした。被写体との距離を詰め過ぎず、干渉しない距離感がとても心地よく、あらゆるものによって隔たれた空間、色によって効果的に演出され、完成された絵のような写真。独自の色彩感覚と構図で、一瞬を永遠に変えた天才写真家でした。
雪、雨、窓からにじむ“日常”はどれほど美しいのだろうか。淡く、移ろいゆく不完全で偶然性のもたらす芸術のすばらしさ。ガラスの向こうに見える人生。この街、この人生に日々存在している美しい瞬間を切り出し、忘れられない一瞬を提示してくれました。

私たちが日常で見落とし歩いているものを、永遠の中に収めてくれる写真という技術。それらは人を幸せにする力を持っている。美しさ、芸術と呼ぶものは、いつもすぐそばにあり、視点を変えれば驚きと面白さに溢れているものだと教えてくれました。
ソール・ライターの控えめな性格は、写真にとてもいい影響を与えているように思いました。遠くから狙う構図、俯瞰した視点、寛容ともいえる広い視野が写真に言葉を与えているようです。詩のように語り、絵画のような鮮やかさを持ち、音楽のように情感がただよう。
いつまでも褪せることのない写真がこの世に生き続け、この世界に満ちているあらゆる美しさ、束縛のない自由な芸術と感性を残してくれました。
写真を芸術へと導いた、偉大な写真家の一人でした。

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