「平野政吉の夢」展@秋田県立美術館

秋田県立美術館を作った
平野政吉という人物に
とても興味が出て来て

なんと今回の短い東北旅の中で
2回も秋田県立美術館に行ってしまいました。

http://www.akita-museum-of-art.jp/



「平野政吉の夢〜壁画80年 コレクション公開50年〜」


http://www.akita-museum-of-art.jp/event/show_detail.php?s...





初日に行って来たのですが、
紅白饅頭もいただいたり、
土曜だったこともあってか来館者も多く、賑わっていたり
たまたまタイミング良くギャラリートークが聞ける時間だったり
盛りだくさんな鑑賞となりました。


そもそも
秋田県立美術館にどうしても行きたいと思ったのは、
生まれ育った町、秋田市にある美術館だからという理由だけではなく、
藤田嗣治の壁画《秋田の行事》、そしてその他の藤田嗣治の作品がコレクションされているということを知ったのがキッカケでした。



今回の企画展「平野政吉の夢」では
今私たちが鑑賞しに行く秋田県立美術館の前身の建物が出来る様子なども
写真、文字資料合わせて詳しく見ていくことができます。

その中で
直筆の手紙や
藤田嗣治自身によるメモの複写なども展示されていて、
前身の秋田県立美術館をどのような設計にしてほしいか、などが示されていてとても興味深いです。

《秋田の行事》をまっすぐに展示するのではなく、左右を少し湾曲させるようにして展示して欲しいということや、少し上のほうに位置するように展示してほしいということ、
展示室に両方から斜めに光が入って、光が中央で交差するようにしてほしい旨の絵などがあり、
残された資料から、前身の美術館がその意図をなるべく汲み取った上で作られて行ったことがわかります。

このあたりについては
秋田の地元紙
秋田魁新報にも掲載されています。

http://www.sakigake.jp/news/article_amp.jsp?kc=20170423AK...





1929年10月に藤田嗣治の個展をみた平野政吉。
1934年の秋に二科展も観に行って、この時に《カーナバルの後》という藤田の作品に強く惹かれたという話も残っているそうです。

その後、1936年に、藤田の妻マドレーヌが亡くなったことを受けて、鎮魂の意を込めた美術館を設立しようと計画した平野。

ここで藤田の作品12点が平野に譲渡され、
秋田まで輸送されます。
ただ、愛妻マドレーヌの遺影ともなってしまった《眠れる女》だけは、どうしても人の手での輸送をさせることができなかった藤田。
その絵だけはしっかりと自分で抱えて、秋田まで列車に乗って行ったのだとか。


今回の企画展では
平野が強く惹かれたという《カーナバルの後》と
藤田がしっかり抱き抱えて持って来たという《眠れる女》
この二つの絵画が並べて展示されています。


平野政吉
藤田嗣治
そして秋田県立美術館

三つをつなぐ、大変重要な鍵となる二枚の絵。


その近くには
《眠れる女》を秋田まで持って来た後に、荷ほどきし、
その絵の前に、座布団を外して正座している藤田の後ろ姿の写真も展示されています。

ああ、そういえば、
故人の遺影がある仏壇を前にした時の日本人の背中、ってこういう感じだよね、という
なんとも言えない空気感が漂う写真です。



平野政吉という人を通して
藤田嗣治をさらに深く知ることができる
素晴らしい企画展でした。


秋田県立美術館
カフェスペースからは前身の美術館も遠くに見ることができます。
右側遠くにある、三角っぽい不思議な形の屋根の建物です。









カフェスペースの後ろには
自由に閲覧できる資料もたくさんあり、
隣にはミュージアムショップも。










今回は時間がなくて
長くカフェにいられませんでしたが
今度来るときはここで、ゆっくりお茶したりするのもいいなあ


というわけで
東北アートの旅


アート鑑賞
2017年の32件目
4月の9件目
でした✨💕






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