「風景のゆくえ」展@秋田県立美術館

新しくなってから
まだ行ったことがなかった
秋田県立美術館

行ってきました。



http://www.akita-museum-of-art.jp/










この日の展示は
「風景のゆくえ」


秋田県立美術館は
平野政吉さんのコレクションを展示する美術館ということで
企画展も公益財団法人平野政吉美術財団が所蔵する貴重な作品がほとんど。

どこかから借りてくるのではなく
美術館のコレクションだけで
きちんと企画展が出来るというのは
本当に素晴らしいことです。



さて

今回の「風景のゆくえ」では

円山応挙や司馬江漢など江戸時代の作品にはじまり、
山本芳翠、五姓田芳柳、浅井忠などなど
明治の頃までを紹介しています。

どれも素晴らしい作品でしたが
今回挙げる2つは


エドアルド・キヨソーネ(Edoardo Chiossone)

アントニオ・フォンタネージ(Antonio Fontanesi)

この二人のイタリアの画家です。


キヨソーネ、フォンタネージ
この単語、美術史をすこし勉強したことがある人、そしてこの時期の日本史が大好きで詳しく勉強したことがある方なら
一度は聞いたことがある名前かもしれません。


エドアルド・キヨソーネはイタリアのジェノヴァ近郊の出身。
凹版技術の名手とも言われたキヨソーネは、
1875年に日本の大蔵省紙幣寮に着任。
数々の日本のお金のデザインをした人として有名です。
他にも、メゾチントや石版などのような様々な版画技術を日本に伝えた人としても知られています。


そしてもう一人の
アントニオ・フォンタネージはイタリアの風景画家。
日本初の美術学校だった工部美術学校に招聘され約2年、教鞭をとりました。
この頃の日本人画家たちは、フォンタネージから直接西洋画の技法を学んだ人たちがたくさんいて、
その後の日本における美術史に大きな影響を与えたと言われる人です。


彼らの名前は
私も美術史の勉強の中で何度も目にしていたのですが

実際に、彼らが作った作品を観るのは初めてだったと思います。

キヨソーネの《富士見峠》という
リトグラフ作品は
本当に細かい線で描きこまれていて繊細。
お札のデザインとつながる雰囲気もあり、
なるほどと思わせられる作品でした。

フォンタネージは、光の描き方を日本人の生徒たちに指導したという記録もあちこちに残っているようで
彼の影と光の描き分けがよくわかる
《風景》という作品。
あの時代にフォンタネージの絵を観た生徒たちは、
これまで知っていたどんな画法とも違う描き方に衝撃を受け、必死に吸収しようと学んでいたのかもしれません。


そんなこんなで
今回も無理くり、2枚に絞って紹介したのですが
もちろん大好きな円山応挙も
浮世絵との繋がりを感じずにはいられない司馬江漢の絵も
どれもこれも印象的で
素晴らしいものばかりでした。


平野政吉コレクション
すごく興味を持ちました。
自分の出身地である秋田県秋田市にこんな素晴らしいコレクターがいて、そして今にきちんと残されて
美術館展示がされている。本当に素晴らしいことです。



そんなわけで東北アートの旅は順調にスタートしたのでした。

今回書いた「風景のゆくえ」の企画展は
現在すでに終了していますが
実は次の企画展も行ってきたので
そちらはまた後で、順番に書いていきますね😌


アート鑑賞
2017年の28件目
4月の5件目
でした✨☺

コメント

まりさん、休日8日ありましたら男鹿や大館にも行けましたね。

のぶちゃん 2017年04月24日

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