📖『夜行』📚

森見登美彦さんの小説

『夜行』(小学館)


京都の鞍馬の火祭りに学生時代、何人かで行ったら、一人の女性、長谷川さんとはぐれてしまい、以来行方不明な彼女。

その10年後、長谷川さん以外の同じメンバーで鞍馬の火祭りにいくことにしたのだけれど
岸田道生という銅版画作家の《夜行》という連作を見た全員が、不思議な体験をしていたことが判明。

一人ひとり、どんな出来事があったか語り始めるが、
真夏の夜の怪談話のように
どんどんと、怖くなっていく。
ゾッとさせられ、真相に迫りたいような、迫ったら最後なような怖さが強く昇り立って来る。

《夜行》と
長谷川さんの失踪
それぞれの不思議な体験

全てが繋がった時

これまで自分が見てきた世界を
足元からひっくり返されたような気持ちになるかもしれない・・・





そんな小説でした。


小さい頃から「今」という時間について
すごく怖くてすごく不思議な感覚を持つことがありました。

その感覚を少し
この本を読みながら思い出したのです。

過去は記憶を辿ることではっきりと認識できるし、
未来はまだ起きていない時間として理解できるけれど
じゃあ、「今」って?と小学生くらいの頃に
いつも疑問に思っていて、考えすぎるととても怖くなっていたんですよね。

「今」
それは確実にあるようで、実は無いものかもしれなくて
どれが「今」かはすごく曖昧で
急に嘘くさいものに感じられたり
まぼろしに思えたり。


そんなことを考えていた小学生のわたしは
単に目の前の漢字ドリルをやるのが
めんどくさかっただけなのかもしれませんが。



大人になっても
この「今」という不思議な存在への疑問と怖さは
変わらないなあ。


森見登美彦さんの小説をきっかけに
いろんな記憶が呼び覚まされました。


余談ですが
小説の中に青森まで行けるブルートレイン「あけぼの」が出てきます。もう無くなってました電車ですが、上野駅の描写や、雪になる頃に乗ると見える車窓の感じが細かく書かれていて、とても懐かしくなりました。




ということで


2017年の22冊目📚
2月の8冊目📖でした🤗✨






#読書
#夜行
#森見登美彦
#小学館
#小説

コメント

不適切なコメントを通報する

最新ブログ

新着 『ハリネズミ乙女、はじめての恋』📖
新着 ぼだっこ?!
新着 📙『江の島ねこもり食堂』🐾🐱
新着 8月なのに涼し過ぎるぞ