え?いま?
っていう感じですが
気になったまま
読むタイミングを逃したもののひとつ
『コンビニ人間』(文藝春秋)
第155回の芥川賞受賞作品
村田沙耶香さんの小説です。
ネット上でいろんな人の感想を読んでいたので
なんとなくこんな感じの話かなーと想像をしていたのですが
実際に読んでみると、
自分自身は、多くの感想とは少し違った読後感を持ってしまったかもしれません。
この本を読んで主人公の生き方、
周りの反応などについて、
頷けるところがあるという意見。
周りと違う生き方について、親や親戚、友達に言われて、自由がなく息苦しい世の中だと感じるところに強い共感を持ったり
バイトをしている、ということに同じ意見や感覚になって、共感を持ったり。
そういう感想が、わたしが出会った感想では多く見られた気がしたのですが
わたしは
自分の生き方に自信を持つことの重要性について、
共感していました。
わたしの母は、わたしを育てるにあたり
他人は他人、自分は自分
人の家は人の家、うちはうち
という教育方針を強く示していたと思います。
そのおかげで
今の仕事をしている自分があるんだなあと
この本を読んで改めて感謝したのでした。
自分のやっていることに対して
きちんと考えがまとまりさえすれば
他人からなんと言われようと
不思議とそんなに気にならないものかもしれません。
他人の意見に振り回されて
後々失敗して後悔したり
他人のせいにするくらいだったら
自分で考えて
失敗しても自分のせいだなあ
と思った方が
スッキリ次に進めるし、気持ちがいい。
誰かからアドバイスをもらって考えることと、
他人の意見に振り回されることは
全く違うことで
アドバイスは、必要な時に、必要なだけたくさんもらったら、すごくいいと思うけれど、
自分がしっかりしてないと
他人からもらった、せっかくのアドバイスも活かしきれないし、消化不良で振り回されるっていう感じなのかもしれないですね。
この本を読み終えて
私には
主人公の古倉さんが
とてもキラキラと輝いて見えて
すごく心地よく本を閉じました。
「わたしには、これだ!」
という生き甲斐は
本当に大切。
最後に
表紙の絵が
現代アーティストの金氏徹平さんの作品だったことに今更気がついてびっくり!
いつも下に黒い帯がかかっていたし
黄色のデザインも入っていたので
なーんか気になってはいたものの気がつきませんでした!
そもそも、金氏さんの作品をみたのは
横浜美術館にてムービーでだったので。
奥付けによると
『溶け出す都市、空白の森』より
と書かれていました。
これは金氏徹平さんが個展をされた時のタイトル。
表紙の絵は調べて行ったら
《Tower》
という題名で2008年に製作された作品で
サイズは73×51cm
素材はインク、紙、コラージュ
となっていました。
うる覚えなのですが
わたしが横浜美術館で見た時には
個展ではなかったので一部作品しかなかったのですが、この《Tower》とよく似たものがムービーで上映されていて、見入ってしまったのでした。
金氏さんの作品は近々、東京都写真美術館での第9回恵比寿映像祭でも観られるみたいなので
わくわくしていたところでした。
るんるん
そんなわけで
表紙もツボな🎨
2017年の17冊目📖
2月の3冊目📚でした🤗✨
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#現代アート
そうですね。人により、また同じ人でも置かれている状況により、本から得られるものは異なりますよね。よって、私は、いつも本を読む度に、自分にプラスの解釈に努めたいと思っています。。。