🎨「ティツィアーノとヴェネツィア派展」@東京都美術館

「ティツィアーノとヴェネツィア派展」

東京都美術館で今月からスタートした展示に行ってきました。

16世紀のイタリア
ルネサンスの頃は
中学や高校の歴史、美術の教科書にも出てくるような
有名な作品がずらり。

まさに芸術の黄金時代。


そのイタリアの中でも今回は
ヴェネツィアを中心として活躍していた
「ヴェネツィア派」と呼ばれた人たちの作品が集まっています。

ティツィアーノを中心として
彼が学んだ工房出身の画家たちなどの作品がズラリ。

ヴェネツィアは水の都と呼ばれ
土地の特徴として湿度が高い場所。

よって、ルネサンスの頃にフィレンツェでたくさんの名作が生み出されていたテンペラ画は不向きな土地だったとか。

テンペラ画は、超簡略的に言えば
壁に塗った素材が乾燥し切る前に描き切るものなのですが、確かに、湿度ペタペタでいつまでも乾かないと、絵の具も定着せず、扱いづらい技法だったのでしょう。

ヴェネツィアではテンペラ画の代わりに
カンヴァスに油彩の方法が発達。
何度も絵の具を塗り重ねる技法で、独特の透明感や質感を表現するようになっていきました。


その様子が今回の作品群で
はっきりと見て取ることができます。


特に、服のビロードのツヤ、柔らかさ
女性の肌の透明感
髪の毛の輝き

ひとつひとつが
丁寧に磨き上げられた技術で
圧倒的な美しさです。


どれも素晴らしい作品だったのですが

ひとまず

また、今回のベスト3を書いてみたいと思います。


では



《フローラ》
ティツィアーノ・ヴェチェッリオの作品
今回の展覧会ポスターやチケットにも登場する絵です。
肌の透明感は他の作品よりもさらに美しく、
描かれた女性は人間ではなく、女神のよう。
肌と服、髪の毛それぞれの質感の描き分けも絶妙です。
ティツィアーノの卓越した技法を堪能できます。











《レダと白鳥》
ヤコポ・ティントレットの作品。
画面に対して斜め横に横たわる裸婦というのは
いろいろな絵画で見られる構図ですが、
レダの優しい表情と手元に引き寄せられた白鳥の、
動きがありつつも穏やかな空気がとても魅力的でした。


《ディアナとエンディミオン(もしくはウェヌスとアドニス)》
これもヤコポ・ティントレットの作品。
どちらを描いたかはハッキリとはしないようなのですが、どちらにせよ、2人の透明感溢れる幸せな雰囲気がとても素敵で、ずっと観ていたくなる一枚でした。
ティツィアーノは圧倒的な何かを訴えかけてきて、
ティントレットは神々しいまでの幸せを画面から溢れさせている、
今回の作品をみていて、そんな風に感じました。




ということでベスト3

たまたまなのですが
3作品とも
所蔵はフィレンツェのウフィツィ美術館。


いつか行けたらいいなあ
ウフィツィ美術館😍




そんなこんなで
もちろん今回も
音声ガイド、借りましたよ。
今回のナビゲーターは別所哲也さん。
落ち着いた雰囲気の声でルネサンスの世界へと誘ってくれます💕借りて良かった❤😘




というわけで
アート観賞🖼
2017年の5件目🎨✨
1月の5件目でした🎨🤗


「ティツィアーノとヴェネツィア派展」は
東京都美術館で、4月2日まで開催。
まだ始まったばかりです。
私は金曜の夜に行ったので、空いていて観やすかったですよ。
金曜だけは20時まで。フライデーナイトの美術館、週末行列ができるような人気の展示でも、空いている率が高い気がします、オススメです☺








「ティツィアーノとヴェネツィア派展」公式サイト
http://titian2017.jp



#美術館
#東京都美術館
#上野
#アート
#ルネサンス
#ティツィアーノとヴェネツィア派展
#ティツィアーノ
#ヴェネツィア
#ヴェネツィア派
#ティントレット

コメント

不適切なコメントを通報する

最新ブログ

感謝の気持ち
目に見える変化と見えない変化
紙コップを考える
プラスチックフリーを意識した暮らし