デトロイト美術館
といえば
何を思い浮かべますか?
行ったことがない私は、
デトロイト、という街の名前から、
自動車工業、五大湖、近年の財政破綻、などが思い浮かびます。
デトロイト美術館も、この財政破綻の影響を受け、
一時はそのコレクションを売却、手放さなければならないのでは、
という事態に陥ったことも
ニュースで取り上げられていました。
結果、一点も売却せずに立て直すことができたデトロイト美術館。
今回、
上野の森美術館で開催中の
デトロイト美術館展をみて、
デトロイト美術館のコレクションの素晴らしさ、
そして
この印象派を中心とした時代のヨーロッパの作品が、アメリカ、デトロイトにたくさんあることの時代背景の意味を感じ、
デトロイト美術館のコレクションが世界に散り散りにならなくて、良かったなあと改めて思ったのでした。
ちょうど、
フィリップ・フック著、
中山ゆかり日本語訳の
『印象派はこうして世界を征服した』(白水社)
を読み始めたばかりで、
この本にはまさに、
今回の展示のサブタイトルにある
「大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」
の話が書かれていて、
すごくタイムリー。
印象派が登場した時
本家、フランスではなかなか受け入れられなかった印象派。
受け入れられない
ということは
作品が売れない
ということで、
芸術家たちは家が裕福でなければ困窮する、
ということ。
その中で印象派の作家たちを支え
アメリカへの売り込みにも力をいれた
画商ポール・デュラン=リュエル。
経済が発展し、財力があるコレクターになりうる人たちが多くいたアメリカ。
アメリカでのフロンティア時代を終え、
外へ目を向け始め、
ヨーロッパ、パリへの憧れを抱いていたアメリカの人々。
そして、
買ってくれる人がいる場所に営業をかけて
作品を売るヨーロッパの画商。
いま、印象派のコレクションは
ほとんど、本家のフランス以外の場所で充実しているとか。
時代が、作品の現在の居所にまで
関与しているんですね。
その過去の事実を
ありありと見せつけてくれるのが
今回のデトロイト美術館展でもあるわけです。
全部で52点の展示作品で
ボリュームが多すぎず
1点1点をじっくりと観る事が出来て
大満足でした。
展示内容については
次に書きます╰(*´︶`*)╯♡
つづく〜
#デトロイト
#デトロイト美術館展
#上野の森美術館
#印象派
#アメリカ
#フランス
コメントお返事^_^
takaさん
わかりますー!
うちも花がしばらく残ってて、すごーく迷いました。でも枯れてきた茎も多くなってきたので断腸の思いで・・・
空いた場所に何を植えるか思案中です。
コメ返、ありがとうございます。
私はデトロイトといえば、大リーグが24球団時代からあるデトロイトタイガースを思いますね。
デトロイトに美術館があるとか、印象派の宝庫とは知りませんでした。