ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館

ポンピドゥー・センター傑作展

行ってきました。

今回の展示は
時の流れで見せていく構成

1905年にサロン・ドートンヌで
初めて、「フォーブのようだ」といわれ、
フォービズムが登場。

フォービズムが台頭し、新たなアートの時代が始まった1906年から
ポンピドゥー・センターが開館した1977年までの間に作られた作品で、ポンピドゥー・センターが収蔵している作品を紹介した展示です。

しかも面白い企画で
1年につき、1作品を紹介する展示方法をとっています。

たとえば一番最初に紹介されたのは
1906年に描かれた
ラウル・デュフィの《旗で飾られた通り》

そしてその横に展示されたのは
1907年に描かれた
ジョルジュ・ブラックの《レック湾》

という調子で
1年、1作品というルールのもと
展示がタイムラインに乗って
進んでいきます。

展示タイトルにあるのは
「傑作展」
ということですが

まさに、その時代を映し出すような
そして名作の数々が並びます。

今回は実は
1932年の
アンリ・カルティエ=ブレッソンの
《サン・ラザール駅裏》
の実物がどうしても見たくて
そのためだけに行った、といっても過言ではないくらいのテンションだったのですが、

もちろん、ブレッソンの本物のプリントも素晴らしかったけれど
他にも心躍るような素敵な作品と
たくさん出会うことが出来て、
観に行ってよかったなあ、と思いました。

さて
毎度恒例の

今回のお気に入り3作品

発表します。


今回も3つに絞るのは
本当に大変だったー

とりあえず
ブレッソンの《サン・ラザール駅裏》は
目的の作品だったし
とにかく観に行く前から大好きな作品だったので番外編ということで。

あ、あと
大好きな画家
ヴァシリー・カンディンスキーの《30》
も、カンディンスキーがそもそも個人的に好き過ぎるので、これも番外編ということにしておきます。

初めてみた作品から3つセレクト


まずは


《楽園の樹》
1929年頃のカンヴァスに油彩の作品で
画家はセラフィーヌ・ルイ

彼女は絵の教育を受けたことがなく
独学で描いた作家。
38歳のある日、聖母マリアからの「芸術に身をささげよ」という言葉を受け止め、
それから独自に描き始めた人です。
ウィルヘルム・ウーデという、アンリ・ルソーを世に送り出したコレクターさんにより見出されたとか。

彼女の絵は
本当にパワーに溢れていました。

他の誰でもなく、
自分の絵をしっかり提示したいという気持ちが
一筆一筆からひしひしと伝わるように感じます。
素晴らしかった。他にも彼女の作品を見たくてたまらなくなりました。




次は立体作品

《女性の頭部》
1920年のテラコッタで作られた立体作品で
アンリ・ローランスの作品です。
「私はかたちの成熟を求めている。かたちを溢れるほどいっぱいに満たして加えるべきものが何もない状態にしたい。」
という言葉が作品の近くにありました。

この言葉をみて
作品をみたら
本当に満ち満ちていて
素晴らしく、良い意味で無駄なところはなく、エレガントなんです。
あまり普段、立体、彫刻などには強く興味を持たないのですが、これは本当に美しかった。


最後は

《4枚の葉と3枚の花びら》
1939年の動くモビールと、動かない彫刻部分スタビルを組み合わせた作品で
作者はアレクサンダー・カルダー。
これは純粋に、欲しい!うちに飾ってみたい!と思ったもの。
実際に飾ったら可動範囲が広くて
正直邪魔かなあとは思うけれど
それでも、いいな!ずっと眺めていたいな!と思えるような、楽しさと美しさが融合した素敵な作品でした。


ということで
今回も断腸の思いで(?!)
3作品に絞ってみましたが

本当に
他にもすごーーく素敵な作品が
たくさんあるんです。

展示は9月22日までなので
ご興味がある方はぜひ

今回の音声ガイドは
山根基世さんと
広居バンさんでした。
こちらも落ち着いて素敵なお声で解説。
素敵でした!文字を読んだりすることに気を取られ過ぎずに、作品を見ることに集中できると思うので、音声ガイドもオススメです(*^_^*)




コメント

作品から良い刺激を受け取ったようで、本当に良かったですね。

まるみる 2016年06月27日

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