『クマのあたりまえ』

子供向けかと思いきや

大人が読んでも深く心にしみる短編集

『クマのあたりまえ』

魚住直子さんの本で
植田真さんの鉛筆のタッチのような、優しいグレーの挿絵も素敵です。

どの物語も好きでしたが

一番は

「そらの青は」


かなあ。


主人公は鯉のクロエ。
あるとき、自分が見ている青が、他の子にも全く同じように見えているとは限らない、同じに見えてるのかちがうのか、それを証明することもできない、ということに気が付く。

お友達のギンコちゃんとそんな話で盛り上がっているうちに、
感情、「面白い」っていう気持ちも、友達と全く同じかわからなくなって、
クロエもギンコちゃんも気持ちが塞いでしまう。

ギンコちゃんは、
同じかわからないというクロエに
「なんかちょっと・・・・・・さびしくなっちゃった」
「だって、『おもしろい』っていいあっても、ほんとうはわかりあってないってこと?」

と考えて、しょんぼりしてしまう。

クロエはそれから
たくさんのことを考え続けるけれど
なかなかスッキリしない気持ちのまま、ギンコちゃんにも会えずに過ごし、

最後、ギンコちゃんがクロエに会いに来たとき、
ギンコちゃんは
「今の気持ちがおなじだといいな」
と言う。


厳密にいったら、同じかどうかなんて
きっと永遠にわからないのだろうけれど
人はきっと、
おなじだといいな
を繰り返しているんだろうなあ。

クロエの結論は
「おなじ言葉だけではわからないから、もっとわかりあいたくなるんじゃない?」

ってこと。


いろんな方法で
意識の共有をしようとするし、
そうしたいと思うし、
出来ていないかもしれないと思うと不安になったり、さみしくなったりするのかもね。


心の底から共感できていると感じられたら
それほど幸せなことはないのかも。

永遠に正解は誰にも見えないから、
難しい、けれど、
そうありたいと願い続けるのが
心理なのかな。



ほかの短編集も
考えさせられるものばかりでした。



2016年13冊目、でした。



コメント

本好きのまりさん
こんばんは\(^-^)/
まりさんは新書のような科学書はお読みにならないのですか?
直接、仕事とは結びつかないかも知れませんが…
あと歴史書なども。

まだ雪降っていませんね(^_^)

コハダ 2016年01月24日

こんばんは、

『クマのあたりまえ』、いいですね。

『クマのあたりまえ』、近くの図書館にありそうだから、探してみようかな~と思いました。

ひで 2016年01月23日

ほっこりした気分を感じたようで、よかったですね。
また、今回のような作品に出会えるといいですね。。。

まるみる 2016年01月23日

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