『見えざる網』(角川文庫)
伊兼源太郎さんの小説を読み終えました。
SNSについてのテレビ街頭インタビューを受け、否定的な意見を述べた後から、命の危険を感じるようになった主人公の今光。
なぜ自分が
いつも事故に見せかけて命を狙われなければならないのか
他にも同じようにして命を落とした人はいるのか。
事件の真相を追いながらも
誰かに監視され、自分も追われているという恐怖。
緊迫感満点で一気に読んでしまいました。
情報社会。
あらゆることが、情報によって大きく変わっていく。
自分が生きている現代の
情報との付き合い方、
怖いことがたくさん潜んでいるのかも、なんて思ったり。
いまやスマホ一台持ち歩いているだけで
その持ち主がどこにいるのか
わかってしまったり、
ロックをかけていたって、どこかからは漏れたり、覗き見されたりしている可能性は、完全には否定できない世の中
っていうのも、よくよく考えれば
とっても怖い。
そんな現代の身近な危険にぐっと迫った小説でした。
にしても
さすが
第33回横溝正史ミステリ大賞受賞作
(o^^o)
おもしろかったわあ
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