石橋

村上隆さんの森美術館での展示は

どれも素敵でしたが

一番好きなのは

これかなあ







二枚並んでいました。


《死の淵を覗き込む獅子》
《この世の無常を喰ろうて候》

の二作品なのですが


獅子が橋の上にいて

獅子の子がわちゃわちゃと
親の?獅子にしがみついたり、
橋にしっかりつかまっていたり。







親の獅子の頭には

牡丹の花






獅子といえば
牡丹の花

牡丹の花といえば獅子


歌舞伎では獅子がでてくる
石橋ものと言われる演目には
必ず舞台上に牡丹の花が。

そもそもこの
石橋

能の演目にもあったり

歌舞伎だと赤い獅子と白い獅子が毛をぶんぶん振り回すので有名な、連獅子の演目があったり


華やかで有名な作品になっているのですが

ベースとなる物語はなかなか過酷で
親の獅子が、子供の獅子を崖から落として、這い上がってきた強い子だけを育てるというもの。

今回の村上隆さんの絵をみていて
石橋
を思い出したのですが

村上隆さんの絵の子獅子は、
だれ1人として橋や崖から転がり落ちていないんです。

みんな、はしっっと捕まっている。

親もおそるおそる、橋の下を覗き込んで。

そのあたりが、なんだか
すごく好きだったのでした。

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