『れんげ荘』

群ようこさんの小説
『れんげ荘』(角川春樹事務所)

を読了。

最近、この本の続編『働かないの』(角川春樹事務所)が文庫で出版されていたのを見つけ
気になっていたものの、続編から読み始めるのもなんだかなあと思って、探していたところで。

文庫の続編が売られている隣に
この『れんげ荘』もあってもいいのになあと探したのだけれど、
本屋さん2件を回っても見つからず。
売り切れ??


とにもかくにも
図書館で見つけられて良かった。


主人公は有名な広告代理店で働く45歳独身の女性、キョウコ。

何もかもが嫌になり
ある時から実家を出るための準備を虎視眈々と進めていく。
息苦しくきゃんきゃん文句ばかり言う母親から離れ、毎日忙殺される仕事からも脱却した生活を送るために、その脱出の日を楽しみに貯金を続け、
30代前半から着々と積み重ねた脱出計画を45歳でついに実現。

選んだ先は
家賃3万円の「れんげ荘」2号室


会社も辞め
母親の遠隔攻撃にも耐えかわし、
ついに理想の生活が実現。

一月10万円で暮らせば80歳までは何もしなくても生きていられる計算。


でもなんか
もやもやして悩んでしまうキョウコ。


これで本当に良かったんだろうか。
やっぱり何かしないといけないんじゃないか。

これまでの外での過重労働と家での圧力のオリがなかなか抜けない日々の中、
そんなキョウコと話した女友達がこんなことを言う。

「その人にふさわしいモデルケースなんて、誰も教えてくれないの。そんなものはどこにもなくて、自分の頭で考えて自分になるしかないのよ」


そうなのだ。結局、どんな自分になりたいか、
あんな人になりたいなあと仮に理想形があったとしても、全く同じようにやって、自分にも当てはめられるかといえば、そうじゃなかったりする。

自分の道は自分にしか作れない。

なりたい自分を日々模索して
それに近づくように進んでみるしかない。

キョウコがれんげ荘に引っ越して一年が経とうという頃、キョウコ自身がすごく変わったのがわかる。

「そうねえ、飽きるっていえば飽きるし、飽きないっていえば飽きないかなあ。」

ま。そんなもんかね、っていう雰囲気の言葉は、一年前のキョウコからはきっと、出てこなかった。

キョウコの暮らしは極端だけれど
必要なものを必要なだけ
っていうのは、実はたくさんの物にかこまれ、たくさんのお金を使い続ける浪費生活よりも、ずっとずっと豊かなのかもと思う今日この頃。


『働かないの』もはやく読みたい






コメント

まりさん、こんばんわこの場を借りての話ですが、私が夜行列車の話しの元ネタで本を出していて教えることですが、堀内重人氏の書いた「夜行列車再生論」と本を出しています。

のぶちゃん 2015年08月29日

自分に合った本を選ぶ目が、かなり養われてきたのですね。。。

まりさんを見ていると、本との出会いはタイミングだと思っていましたが、
それを選ぶ目、才能というものもあるのだなあ、と思います(笑)。

まるみる 2015年08月29日

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