小川糸さんの本

小川糸さんのエッセイ『今日の空の色』を読み終えました。







小川さんが、仕事部屋のリフォームのために
夏の間だけ鎌倉に住んでいた年のエッセイ。

かくいう私たち家族も去年の夏の一時期
昼間にアイスのファミリーパックは買って帰れないね、っていう頃に
鎌倉で仮住まいで暮らしていたので
なんとなく、夏の鎌倉とプチ滞在に重なるところを感じて、
うん!そうそう!とか思いながら一気読み。


「東京には東京の時間が流れているように、鎌倉には鎌倉の時間が流れている。」


鎌倉に引っ越して5日目に小川さんが書いた言葉。


「東京にいると、勘が鈍るし、失うものもすごく多いと実感した。」

というのは鎌倉に引っ越して一ヶ月くらいが経った頃の言葉。


由比ガ浜の散歩も
夜の鶴岡八幡宮も

小川さんの夏の鎌倉日記が
ひとつひとつ、私たちが去年の夏に肌で感じたことに繋がって懐かしい。


そういえば最近
「ちょっとお散歩いかへん?」
を聞いてないな。


ありがたいことに主人は去年の夏よりは今年の方が忙しい。
その上、今では家族や親戚のことまで気にかけて動いてくれている。
きっと影武者が3人くらいいるに違いない。

良いことだけれど
大丈夫かなあと思う時もある。

夏の夜の
「ちょっとお散歩いかへん?」
の中から、たくさんのことを編み出して、たくさんの発見をしてきたし、
まあまあ重要なことも一緒に歩きながら結論が出たりもしてきた。
自分たちのことも、写真の作品のことも。

なんでもない家族の時間が
プライベートはもちろん、仕事にとっても、私たちにはとても大切で、
なんでもない時間を一緒に大切にしたい人だと気が付いたから家族になった。

大丈夫かなあ。
ちゃんと休ませてあげられているんだろうか。

3人の影武者を持つ男は、
今も家族のために暑い中、撮影に行っている。

私は昼間オーディションに行ってきたとはいえ、夜は家でウィルちゃんと森ちゃんと
そよそよと涼しくしながら
乾いた洗濯物にアイロンをかけないとなあ、と思っていながら未だ手をつけずに
大好きな小川糸さんの本を読み終えてしまった。


本を読みながらいろんなことを考えてしまった。
そういう本だから小川糸さんのエッセイが好きなんだけれど。
何か自分の中の心のフックになったり
忘れていた引き出しを開けてくれるような本。

楠麻里は、ぼんやりしているところも、何をするのものんびりなところも、スペックの一つとして認定してもらっているみたいだけれど、
さすがにアイロンくらいは終わらせておこう。

そうだ。静かなんだよね、夜が。
小川さんも鎌倉の夜の暗さと静けさのことを書いてたけれど。

そういえば
小さいお友達のららちゃんが小川さんの東京の家に遊びにきている時の話では
ららちゃんがメイプルソープやアラーキー、ピカソの《ゲルニカ》などを本をめくって眺めるシーンが出てくる。

アーティスト、作家の家の本棚。
やはり、とおもってしまった。

うちの目の前の本棚には
大阪で個展を開催中のティルマンスと
映画が公開されて話題のサルガドが居ます。

なるほど。


・・・・・・

スーパースプラッシュさん
まるみるさん
のぶちゃんさん
ニャーゴさん

コメントありがとうございます!

山種美術館の山種さんについては知りませんでした!今度なにか読んでみたいなと思います。
どこにいても危ないときがありますね、日頃から出来る限り気をつけないとと思います。
トマトは大きい方はまさかの蟻さんに食べられてしまったんです!ショックでした。
ミニトマトは蟻さんに負けないうちに、ささっとふたつ収穫しました!



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