『家族写真は「 」である。』
写真集『浅田家』で有名な写真家の浅田政志さんのエッセイです。
とにかく抱腹絶倒
なにがおかしいかって
この写真集も面白くて楽しい作品ばかりなのですが
とにかく、浅田家の人々の個性が濃い!
オトンとオカン、
おもしろパンチが効きすぎ。
こんな家があるのか、持ってるなあ浅田家、という感じで
浅田家だからこそ、あの写真集が生まれたんだなあと。
オトンとオカンがもっとちがう感じの人で
浅田家のお兄ちゃんも、ちがったら
あ、もうそれはもはや、浅田家ではないんだけれど、
まあとにかく、あの浅田家だからこそ生まれた唯一無二の写真集だなと。
そもそも『浅田家』が生まれたきっかけは
浅田さんが通った写真の学校の課題から。
1枚で自分を表現するような作品を
ということで
何を撮ろうか悩んだ浅田さんは
「そのとき、ふと自分がもしもう少しで死ぬという状況で「たった1枚だけしか見られませんよ」って神様に言われたらどういう写真を撮るだろう?っていう疑問が自分の中にわいてきたんです。」
「そのときに出てきた自分の答えが「家族」でした。」
となり、
そこがスタートラインだったようで。
ここで、真っ当な?家族の写真とかを撮らずに
過去の思い出を再現写真にしようと。
でまた、
過去の思い出っていうのが
浅田家の大事件で
その大事件っぷりも、いやーそんなこと他の家では絶対ないでしょう、っていうくらいの濃い状況。
その後に撮られた家族の思い出再現写真も
シーンがすごい。
そんな思い出、よくもたくさんあるなあ浅田家と
お腹をよじって笑わずにはいられないのです。
とにかく状況がすごい。
持ってるなあ浅田家と。
自分の家族、鈴木家に
そんなおかしな思い出があったか、というと
全然ないんですよね。
きわめてフツーで。
だからちょっと羨ましくもあるかなあと。浅田家。
フツーが一番難しくてフツーが一番大変なんだけど
こうなってくるとネタの宝庫が楽しそうかなあ、なんて
無い物ねだり。
浅田さんは写真集やエッセイを通して
きっと、読者自身の家族とか家族写真について考えるキッカケになってくれたら、
とお考えなのだろうし、そんな言葉もあちこちに散りばめられていたり、
いろんな家族にインタビューして作品を作り上げるっていう作品制作もしていたりするので、そんな想いもしっかり感じられるのですけれど
個人的にはとにかく
浅田家メンバーのキャラの濃さだけが
頭にこびりついて
思い出し笑いもできちゃうくらい
久々にお腹から笑ったのでした。
浅田政志さん、本来の真っ当な意図と全然ちがっててごめんなさい(^^;;
正直な感想ってことで。にひひ。
まりさん、この投稿を見て三重のアンテナショップにこの本を置いてた記憶があります。