銀座にある
ポーラ ミュージアム アネックスにて
スー・ブラックウェルさんのアジア初個展をみてきました
館内は撮影可で
ほんとみなさん
虜になってカメラをむけている人が多かったです。
スー・ブラックウェルさんは
古い本を使って
そこに書かれた物語を
その本のページを素材として使って
立体で表現する作家さんです。
ものすごい人気の作家のようで
1作品につき9000ユーロ以上が当たり前なのだとか。
あのティム・バートン監督と、ヘレナ=ボナム・カーターさんも
作品コレクターだそうで。
はるか遠く離れた国からも
ロンドンの取り扱いギャラリーに
作品を買い求めに来る人もいたり。
でもすごい、わかる!
欲しいって思うアートなんです。
すごく美しくて
世界観が凝縮されています。
たんなる飛び出す絵本っぽいものじゃないんです。
日本での個展に合わせて
鶴の恩返しの作品もあったり。
海底二万マイルとか氷姫の作品があったり。
繊細であるはずなのに
どこか強さも感じます。
今回の個展のテーマは
すみか
なのですが
今回展示した9つのブックスカルプチャー(彼女は自身の作品を、こう呼んでいます)のシーンは
家があるのだけれど、荒涼としたところ、なのだそうです。
鶴の恩返しの作品も
鶴が最後に飛び立って行ってしまったのかな?という雰囲気。
月夜がひっそりとしています。
使う素材について彼女は
「わたしが使う素材「紙」は、反永久的なものです。このこわれやすく身近な素材を通して、私たちが住む世界の危うさや夢や願望のはかなさを表現しています。」
と述べています。
この脆さと 作品からでる強さの
絶妙なバランスが
観ている人の心を捉えるのかもしれません。
とにかく
うっとり。
すごく不思議なアートですね。でも新鮮味があって引き込まれそうです。