『高松次郎 制作の軌跡』@国立国際美術館

お仕事の空き時間に

行ってきました


国立国際美術館

初です。

今開催されているのは

『高松次郎 制作の軌跡』展

高松次郎
赤瀬川原平
中西夏之

この3人で

ハイレッドセンター

高松次郎作品をちゃんと観るのは
初めてです。

今回はものすごい展示数で

なんとその数
約450点

特別展をやっている時でも
だいたい、常設展のコレクションが見られたりするのですが
今回は、全館のスペースすべてを使って
ぜーんぶ、高松次郎づくし。

すごい圧巻です。

特に今回の展示では
生前にはほとんどその存在すら公にされていなかったという
彼のドローイング、設計図のようなものが
多数公開されていて
実際に出来上がった作品とドローイングを並べて見られるところが興味深いです。

ドローイングの中には

「内面量子力学」と書かれたものや

「単体(1つのもの)」と書かれて、1つの、の下にアンダーラインがひいてあったり

「自己同一性」

「意識」

などの言葉とともに
図があったり。



鉄板と電球を使った1970年の作品
《光と影》は

その作品と同じ展示室に飾られたドローイングに

「部屋の床と壁の接するあたりに1つのランプを設置して点灯し、1枚の板または1本の棒でその光線をできる限り多くさえぎるように壁にもたせかける。」

という手書きの指示が
絵と共に示されていたり。


他にも計画の段階で
「コストが許せば、いくら大きくてもよい。」や、どれくらいの大きさにするか具体的に書き込まれていたり、


ドイツのカッセルで開かれた
第6回のドクメンタに出店された作品
《錆びた大地》に対応するドローイングでは
「金属はすべて錆びているもの、または錆びることが可能なものを使用。」と書かれていたり。


高松次郎さんのインタビュー映像では
鑑賞者がそれぞれ自由にみてほしい、見る人が違えば感じることが違っていい、というようなことをおっしゃっていたと思うのですが、
もしかしたら、だからこそ
ドローイングを公開しなかったのかなあ、なんて空想を膨らませてしまいました。

今回の展示は

自分の概念をまるごとひっくり返してくれるような「遠近法」の立体作品の数々や、

点、

単体など

本当にどれもが強い印象を残すものだったのですが

中でも好きになったのは

影の作品


第8回シェル美術賞展に出店された《影A》の
ハンガーフックの感じや

東西美術交流展に出店された
《扉の影》という
実際の扉が半開きになったような立体作品などは

今回本当に大好きになった作品でした。

影の作家と言われたこともあるという高松次郎。

素晴らしかった。


高松次郎の作品とその概念についても
いろんな書籍が出てるみたいで
読んでみたくなりました。

あー
知りたいこと
いっぱいあって困る(o^^o)



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