雨の日の美術館

先日は久しぶりの雨曜日。
以前から行こうと心待ちにしていた〈ルーブル美術館展〉へ。

ヨーロッパの名画の数々には、歴史だけではなくその街の風習、空気、匂い、人々の話し声まで聞こえてくる。

…《あの絵画をみた瞬間、その絵の中の群衆とともにキリストを見ていたかのように、私も目撃したのだ。目の醒めるような青く光るマントを纏った人物が、誰なのかは遠目でもすぐにわかった。ざわめきと感動に喜びの声を上げ、祈りを捧げたくなる。そのくらい美しい青が印象的だった。
実際に召されていた衣の色なのか、それとも敢えて栄える色にしたのだろうか。崇敬の思いを込めて、キリストの姿が描かれていたのが感じとれる。》(キリストのエルサレム入城を観ての感想)

こうして画家は自らの作品に思いを込めて、絵を描いていたのだろう。
絵はありのままを写すものと、風 俗画として服装や髪型、生活習慣を描き、そのモチーフや行動に寓意を表し、作品込められた意味は、普遍的なメッセージでもある。

人は絵画を鑑賞したり、芸術を人生に重んじたり、美しいとされるものに絶対的な価値を置き(美の概念は人それぞれとして)
美的感性・美的感覚・美の真髄を潜在的な部分で感じて生きていく生き物なんだ、と改めて感じた。
あらゆる芸術・自然界・命あるものの骨頂は、それぞれに与えられた輝きと存在に外的な美の意味があり、美はときに行動として日常のなかにも散りばめられている。
あるいは、美とは宇宙にあるどんなものの内なる部分にも存在しているものなのだ。

こうして人は、美に惹かれ、その理由を読み解きながら精神を学び、芸術とともに時代を生きていくのだろう。

コメント

東京のいいのは 地方では観られない美術展など多くの作品を観られる事だよね 本当に羨ましいよ

絵 近くで 実物を観ると 描かれたタッチまで感じられるてゾクゾクしたりするもんね

最近 科学の目で 絵画などをスキャンして その絵の下に描かれている物を観て なんて事もされてるのが凄かったりするよね 絵の下に もう一つの絵が出てきたりして 描いた人の事が色々と推測する  歴史なども分かるなんて凄い時代になった 科学 凄し

なみへいオヤジ 2015年05月31日

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