ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
に行ってきました。
初めて行ったのですが
車通の多い道からすぐなのに
すごく静かな空間。
今年はなんだかご縁があって版画作品を見る機会が多いのですが
メゾチント作品だけをずらっと見ることがこれまでなかったためか
あまり、特別に好きなもの、という感覚ではありませんでした。
が、
今回の特別展
『星より遠い空』をみて
浜口陽三さんの作品と
メゾチント作品が
大好きに

鉛筆で柔らかくデッサンしていったような質感もありながら、深い黒、ツヤのある黒と、霧のような白、光が満ちるような白。
浜口陽三さんが発明、構築されたというカラーメゾチントの独特の魅力にも
すっかりひきこまれました。
メゾチントは版画作品。
カラーメゾチントではないものは
白黒やセピアなどのトーンで表現されます。
カラーメゾチントは
何枚かに版をわけて
一枚の絵の中に色を組み込んで刷りあげるというもの。
浮世絵の多色刷りの方法にも似ています。
カラー、といえども、周囲は黒で刷ったりもしているわけで
黒の中に浮かびあがるカラー、
黒の紗がかかったような質感が特徴的です。
図録もありましたが
このメゾチントの魅力は
実物だからこそな部分が多分にあると感じます。
まあ、アートってなんでも、実物が本当に素晴らしいんですけれどね。
版画って、原盤があれば何枚でも刷れるものかと思っていたんですが
そこには限界があるみたいで
そんな仕組みも展示の中で解説されていて、なるほどなあと思ったり。
浜口さん以外の作家の作品も多数展示されていて
どれも素敵なものばかり。
メゾチント作品、そして浜口陽三さんの他の作品も今後たくさん見たくなる展示でした。
行って良かった

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