チューリヒ美術館展

国立新美術館で開催中の

チューリヒ美術館展







行ってきました。

混んでるかなあ・・・と不安だったのですが

平日、月曜の夕方ということもあってか

空いてました!

よかったー。


チューリヒ美術館展は

印象派からシュルレアリスムまで

というサブタイトルの通り、

時代や作家ごとに部屋を区切って
とても分かり易い展示の仕方でした。


入場チケットにも取りあげられているように
クロード・モネの《睡蓮の池、夕暮れ》がなにかと話題となっていましたが

それだけではなく
本当に、どれをとっても代表作というオンパレード。

個人的には
モネの絵画《陽のあたる積み藁》や
アルベルト・ジャコメッティのブロンズ《立つ女》は
最近本で観たばかりだったので
これこれ!!!という感じだったし、
その中でも特に
モネの《国会議事堂、日没》は
ぜひ実物をみたいなあと思っていたので
それが早速叶ってラッキー(^o^)/
柔らかい色調で浮かび上がる国会議事堂のシルエットが本当に素晴らしい作品。


ジャコメッティは親戚だというアウグスト・ジャコメッティの絵画《色彩のファンタジー》も今回展示されていて
絵画ではなくモザイク壁画やステンドグラスを学び多く作ったアーティストの作品、ということで、納得。これも素敵な作品でした。


ほんと、好きって思える作品が多過ぎです。


マルク・シャガールの《ヴィテブスクの上で》は雪の上に残る車輪の跡が、そうそう、こうなんだよね、この感じ!と北国っ子的に妙なところにも共感しつつ、全体としても好きな作品だったし

「色や形が互いに響き合う効果を追求」していて、「色彩を音楽や音色と比較している」というワシリー・カンディンスキーの作品
《黒い色斑》は無条件にいいなあって素直に思える作品。
ちなみに黄色はトランペット、濃紺はチェロ、そして黒い色は「最も響きのない色」という認識だそうで、それも私の中でもすんなり納得できる感じがして、心地よいです。


展示全体を通しては
やはり取りあげられている時代が1900年代前半あたりが多いこともあってか
一人の作家が戦争を経験する前と後との違いを解説しているものも目立ったように思いました。

アートって(もちろんそれだけではないでしょうけれど)本当に、そのアーティストの個人の心のあり方が、強く反映されていくんだなと改めて感じます。

それはアーティストが意識してそうしていようと、いまいと。

置かれている環境、時代、心理状態が
極めて大きく、写し出されてしまう。
芸術ってそういうことなんだなあと。



で、最後に
展示と関係ないけれど
久々に国立新美術館にきたら
地下鉄の乃木坂駅からほぼ直結ルートが出来ていて
ものすごく便利になったのね。
びっくり。すてき。
今回は時間がなくて寄れなかったけど今度は資料室に行きつつカフェ、なんて立ち寄り方もしてみたいです。











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