増山たづ子写真展

伊豆フォトミュージアムにて







増山たづ子
「すべて写真になる日まで」

を観てきました。


友達にオススメしてもらって初めて知った場所と写真家さんです。
友達はこの個展中に3回も訪れたとか。
それくらい、良かったよ、
ということで
行ってみたくなったのです。


ダムになって水の底に沈むことが決まった岐阜県徳山村。

徳山村で生まれ育った「カメラばあちゃん」こと増山たづ子さんは
村が消えてしまうまでの間、
数年に渡り、写真で村の様子を残して行きます。

撮りためた写真は
10万カット。

展示の中には
たづ子さんが作った実際のアルバムも
図書室の本棚のような展示で
ずらりと並べられています。


徳山村に暮らす人たちの
毎日の姿。

そして、村の学校が廃校になり、
村が廃村になり
村から人々が出て行く日の様子。
そして廃村になった後の様子。



写真展を観て
涙が流れたのは
生まれて初めての経験でした。


村の様子を記録する、という意味では
もしかしたらプロの報道カメラマンが何年もかけて密着取材をし続けたら
同じ光景を写真に収めることは
出来たかもしれないけれど、
増山たづ子さんの写真群には
外から来た人が記録したものとは
明らかに、圧倒的に、全く違うものが存在していました。


被写体との距離感。

外から来た人が客観的にこの村の事実を伝えようとしたときには
絶対に出てこないような、
微妙な、ゆらぐ距離感。


悲惨な現実を目の前にした時の
カメラに収めなければいけないという気持ち、自分をしっかり保たなければと思って無理やり引いているような心の距離が
写真になっている作品。


上手な写真は世の中にたくさんあるけれど

心をえぐり、
いつまでも残る作品というのは

なかなか、出会うことが難しい。

増山たづ子さんの今回の写真展には
心の奥まで一気にアプローチするような何かが存在しました。




この展示は今月27日まで。
もうすぐ閉会です。

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