本物を前に

私が美術館に行くのが好きになったのは

作品と間近で向き合った時の

胸の奥がキュンとしたり
えぐられるような力を感じたり
ドキドキさせられたり

そういう瞬間が
たまらないからです。

今回行った横浜美術館は
特別展も素晴らしいのですが
美術館所蔵の作品を
いろいろと時期を変えて展示する
常設展も
とっても魅力的なのです。


イサム・ノグチ「真夜中の太陽」

コンスタンティン・ブランクーシ「空間の鳥」

など有名な立体作品を
様々な角度から、近くで
その立体感、光沢感なども目の当たりにすることができますし

それらは以前も見たことがあったのですが

今回はまた
新しいドキドキがありました。


奈良美智「春少女」
英語のタイトルだと
Miss Spring
2012年の作品。

奈良美智さんの作品を
間近でみたのは初めてでした。
これまで、数々の可愛らしいグッズや書籍になったもので奈良美智さんの作品が描かれたものは見たことがあって、いいなあ、かわいいなあ、ほんわかするなあ、とは思っていたのですが
実際の絵画作品をみて
とんだ思い違いをしていたと気が付きました。

吸い込まれる。
絵が、
自分を包み込んで、ぐわんと時空を曲げて行くような力。
すごい力です。

透明な、エネルギーの塊、もわもわみたいなものが
絵から放出されているんじゃないか、という感覚で。

3D作品じゃないんですけど
3Dの巨大スクリーンを目の前にしたような感覚にも少しだけ似ています。


優しい色遣いで
穏やかな気がするのに
心の奥は全く穏やかではいられない、
巨大な渦の中に放り込まれる感じ。


すごい。


これだから
自分の目と頭で
作品の感覚を味わいにいく、そんな出会いに
やみつきになります。

他にも


イヴ・タンギー「風のアルファベット」

も強い力を感じたり。


構図がどうのとか
技術がどうのとか

そういうことじゃなくて

目の前に
作家の伝えたい気持ちが濃縮された一枚。


誰かの心を捉えて離さない一枚にある、
溢れるエネルギー。


表現することについて
考えさせられます。


そういえば
先日のニュースで
喜多川歌麿の貴重な肉筆画
「深川の雪」が発見され
来月から箱根の岡田美術館で公開されるというニュースが出ていました。

日曜美術館という番組の後の美術に関するニュース特集で知ったのですが、
鮮やかな水色、
ふんわりと積もる雪、
一人一人細かく描きわけられた様子が
映像でちらっと見ただけでも美しく、
これもまたきっと、
近くで見たら、違うんだろうなあ
なんて思いました。


てなわけで最後は
横浜美術館のついでに
マリンタワー



修学旅行で来たねー。

あれ?
イメージのなかでは
ピンクのイメージだったんだけど
ライトアップの色だったんだっけ?
ん?変わった?

記憶って曖昧よねえ。


・・・・・・
コメントのお返事です


のぶちゃんさん
お座敷列車!乗ったことないですが面白そうですよね。冬だとストーブの列車とかコタツの列車とかどこかで聞いたような・・・

mamorukunさん
麦のコーヒーは目を閉じて飲むと、焦がし麦茶?みたいなイメージなんです。
かなり香ばしい香りがして、
そうですね、麦茶の香りがかなり近くなります。


カドさん
麦のコーヒーは、麦茶っぽいです。
これはこれでまた、新しい感じで楽しめます。


まるみるさん
私はその時にもよりますが、
やるべきことがある時は、片付けてから読書をするタイプかもしれないですね。
版画は昔は印刷とか無かったから、たくさん複製できる手段として、というのもあったんだろうけど、今は版画の持つ意味が変わり、それによって表現も違っていくんだろうなあって気がしました。



ロベルトさん
長谷部選手の本はほんと、何度も読み返して、自分に勇気をくれる本になるだろうなあって思いました。付箋だらけでーす。


hatanoieさん
預けるといえば
他の本であずかりやさん、というのが出てくる作品も思い出しました。
時間の体感速度ってほんと不思議ですね。
横浜美術館、とっても良かったです。


takaさん
直感で好きなもの、苦手なものは
こればかりは理論ではないので仕方がないもなですよね。
自分でも理由がさっぱり分かりません。
あと道とかで、この道苦手だなあ、とか、理由なく思う場所とかもあったり、逆に好きだなあと理由なく感じる場所もたくさんあります。
不思議なものですねえ。




コメント

昔、私のおじさんが古美術を商っていて、その折にいろんな
作品を見ましたが、本物の持つ力は、本当にすごいです。☆
時間が止まる位の感じです。。。

また、実は、私自身も、10代の若いころから、いろんな美術
作品に接していて、海外でも美術を見たりしました。

今は、一時、周りで、いろんなことがあり、仕事を中心にして、
沢山の事を休止していますが、また機会があれば、美術にも
足を伸ばそうと思っています。。。(笑)

○お返事、ありがとうです。まりさんは、いつも何事も丁寧ですね。
 そのようなところが、とっても素敵だと思います。☆

まるみる 2014年03月03日

まりさん、こんばんわ夕方スマホからコメント返しを読んでいましたが、ストーブ列車があるのは青森県の津軽鉄道です。

のぶちゃん 2014年03月03日

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