久々の横浜美術館。
特別展に行ってきました。
『開館25周年記念 魅惑のニッポン木版画』展
3月1日スタートということで
特別展の初日に行くのは初めて!
ワクワクしながらお出かけです。
木版画、と言って真っ先に思い浮かべるのは
小学校の図工の授業。
木の板に
彫刻刀で図案を掘って
ロールで墨を版に塗り
紙をのせて
馬連でスリスリ。
版画作品を良く見ると
戦後の作品あたりから
小さくしたの方に
分数が書いてあるものがあります。
だいたい、余白に薄く、鉛筆か何かでしゃしゃっと書いたようなもので
1/100とか
1/3とか。
これは分母が存在する刷った枚数。分子がそのうちのこの一枚が何番目に刷られたものかを示す数字。
つまり
1/100ならば、
この世に100枚刷ったうちの、1番最初に刷り上がったもの、という意味。
20/50ならば、全部で50枚存在する中の20番目に刷った作品、ということになります。
そう考えると
小学校の図工の時間の版画作品って
紙の割り当て枚数の都合上、一人一枚しか刷ることが出来なかったので、1/1なわけですね。レアだわ。
ちなみに今回の作品展では
分数ではなく
A.P.
と書かれたものもあって
笹島喜平さんや斎藤清さんの
横浜美術館への寄贈作品がこれに該当していたと思いますが、
これは
Artist’s Proof
の略で、
作家管理分
の意味になります。
世に羽ばたかせる分としてではなく、作者自身が手元に置いておくための刷り、ということになります。
てなわけで
作家の手によって刷られた作家管理の版、ということで
小学校の図工の版画は
A.P.
と書いとくのが
しっくり来るかしら?
現代の作品だと
1/100で作家ご自身により横浜美術館に寄贈されている
吉田千鶴子さんの「谷間の蝶」
という青い蝶が舞う作品がとても印象的でした。
一番最初に刷ったものを
自分で寄贈する。
何か強い気持ちを想像してしまいます。(案外、そういうのって、ご本人に尋ねると、あーたまたまね、なんて答えが返ってきたりもするんですけど。どうなんでしょうね)
こうやって見ていくと
版画もまた奥深く
面白いものです。
江戸の錦絵もあったのですが
長くなったので
次回につづく・・・
まりさん、おはようございます今日のネタは絵本ネタでもありますね、小学校の思い出書いてありますね。社会的な意見が入りますが、黄色を取り入れたファションをイベントや仕事で取り入れたらと思いました。