最近、純粋に
本屋さんや図書館の本棚の前に立って
読みたいなあって直感で思った本を
手にとって楽しめていないなあ、
ということに、気がついて。
なんか一所懸命やろうとしすぎて
真面目って言われないようにしなくちゃとか、いろいろ考えすぎて
結果、本来の自分の自由で、ほよほよと漂う部分が埋れそうになっていたなあ、と思い。
いろんな面が
コロコロパタパタと
カードが次から次へとめくれるように
変わって見えていくのが
私の特徴であり良いところだと言われたことを思いだして、
無理して、一つの面にして、しかも正解の面はどの面ですか?みたいに探っていたら、
おかしなことに・・・、だってどの面も私だし。あんまりそういうタイプの人っていないらしいんですけど。
いっぱい面がある中から、どれか選んで出して行こうとしてたこと事態が、私の場合は違ったんだなあ、と
思い直して、
一旦、いろいろ進めてたこととか
やめやめ!!
と、してみることにして。
煮詰まった時は本棚の前に立ちたくなるもので、私。
で、
手にとったのは
『白ゆき姫殺人事件』(集英社)
湊かなえさんの小説。
来月末には映画公開も控えている原作で、最近本屋さんの文庫コーナーに行くと目立つ場所に並んでいる確立が高い一冊です。
一気読みしました。
化粧品会社に務める
美人な女性社員が
雑木林で殺害されたところから、
この物語はスタート。
殺害された人をとりまく、
残された人たちの言葉で話が展開していきます。
週刊誌のフリーライター、赤星氏に語る展開。
最初のチャプターを読んでいて
まるで舞台作品のようだ、と感じました。
幕があいて
一人の人物が舞台上に。
その人は誰かと電話をしていて、
観客は電話の内容から状況を把握し、次第に舞台上の世界に引き込まれていく、そして暗転後、生前の会社のシーン、とか、そんなような。
多くの人の証言を
一人の記者が集めていくことによる
集団に揺り動かされる心理。
まさに、
ネット上に数多くある情報の方が正しいことになってしまう、という闇を付いてくる展開。
最後、辿り着いた時に
これまで読んできた部分が
一気にフラッシュバックして
脳の中を
シャカシャカ振ってもらう感じが
快感です。
来月の映画も
楽しみだなあ。
文庫のカバーには
原作者、湊かなえさんの言葉もあって
「愚かな人たちを
愛おしさを感じるほどに
昇華させた先に
「おもしろい物語」が
待っているのだと、
この映画を通じて
知ることが出来ました。」
とあります。
ますます、楽しみ。
いつか、まりさんがこれまで読んだ本の中から、ドラマや舞台、
映画化されるものが出てきた時に、ヒロイン等で出演出来ると
いいですね。☆その時は、必ず見ますよ。。。
また、私は、この頃は、本は専ら図書館のお世話になってい
ます。そして、何故か、外国の昔話や民話を読んで、癒され
ています。(笑)