先日、テレビを見ていたら、
市川海老蔵さんと、
伊勢谷友介さんと、
中谷美紀さんが、対談していました。
自分の為ではなく、誰かの為に演技をする…
という話になったとき、海老蔵さんが、
自分にはそれが良く分からなくなる時があると。
歌舞伎は伝統芸能であって、繋いで行くもの。
たとえ、お客様がゼロだったとしても、演じ続け、後世に残していかなければならない。
世襲というしきたりの中では、どんなに練習をしても、努力しても、なれない役には一生なれない人もいる。
小さい頃、70歳を越えるような方が、
どんなにやっても決まった役しか出来ないのに、なぜ続けてきたか、それは、お前に教える為だ。と涙をこぼしながら言われたことがあるそうです。
だから、誰かの為に…だけではいけないんだ。
なるほど。。
日本の伝統、文化、しきたり、心…
受け継ぐということって。。
番組を見て、改めて考えました。
そして今日、
新しくなった歌舞伎座に
“十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵”
を見に行ってきました。
前から5列目という、素晴らしいお席で、役者さんのお顔がクッキリ、ハッキリと見えます。
前の歌舞伎座よりも、座席の間隔も広いし、
お手洗いもすごくキレイ〓
もちろん、便座は温かいし、
ボタン一つで、キレイに流れる
何不自由ない場所で、幕が上がると、
一気に世界がタイムスリップ…
忠臣蔵をベースにしたお話。
ちょんまげを結うお侍さん、
松の廊下、、
切腹、、
私たちの生きている時は
どんどん過ぎて行き、
時は経てば経つほど、
この歌舞伎の時代とはかけ離れていくのに、
全く古さを感じさせない。
この空間は、いつまでも変わらない。
あぁ、これが“受け継ぐ”ということなのか…
と、感じます。
そして同時に、
『成田屋っ!』
と叫ぶ、あの声も受け継がれていくもの。
伝統、文化、心は、みんなで守って行くものなんだなと刻みました。
羨ましい。前、東京行った時、明治座で歌舞伎見ましたが、新しくなった歌舞伎座は、行ってみたいと思います。あと、今日のドラマ見ます。