『Sign with Me』

きっかけは


ウェブマガジン「エシカ」の


この記事↓


http://www.ethica.jp/2505/



五感が研ぎ澄まされるデートスポットの特集ページで見付けて



ええ、もれなく


わたくし、いつもの通り


デートで、じゃなくて


お一人様時間を満喫するために選びましたの。



で、


紹介されていたカフェのオーナーさんが書いた本があったので


読んでみました。



Sign with Me 店内は手話が公用語』(学研教育出版)


柳匡裕さんの本です。



Sign with Me」というのは


本郷三丁目、東大からすぐの場所にある手話のカフェの名前です。


ここで働くスタッフは全員が手話を使う人たち。


お店のメニューはスープをメインとしたオシャレなカフェメニュー。


2階にある小さなかわいいカフェです。



私はこの本を通して


聴者(この本の中で使われている、音が聞こえる状況にある人たちです)には想像もつかなかったような、苦労がたくさんあることを知りました。



例えば、



「日本手話はろう者がその歴史のなかで生み出した「言語」の一つであり、聴者が普段話している日本語とは文法や語順が異なる。そのためろう者は、日本手話を日本語に翻訳してからコミュニケーションをとっている。翻訳をするのはとても骨が折れる作業であり、ストレスとなる。」



このことは


生まれた時から手話を主な言語として生きてきた著者の柳さんが


このような形でも文章表現を行わなければ


もしかしたら、多くの人が知る事ができなかったことかも、と思いました。



同じ、日本語を


手で映しているだけだと思っていたんです。


語順も違うとなると


本当に、全く違う、外国語のような感覚にもなりそうです。



そういうことを知って行くと、


これだけの文章を作成し、


本にまとめるには


本当に大変な作業だったことだと思います。




「私は、「手話者としての職域」を作りたいのだ。」



という熱い思いを持ち続け


やっと念願のお店をオープンさせた柳さん。



ご自身のことを「私は目で生きる人間」と表現なさった部分も


とても印象的で、はっとさせられました。



何が幸せか、何が幸せではないのか、


それは個々の価値観によるもの。



あらためて考えさせられました。




「私がスタッフにいつも言っていることがある。それは、「お金儲けは約束できない。でも心儲けだけは約束できる」ということだ。働きがいをたっぷり感じながら働くことはできる、という意味だ。」




働きがい


やりがい


生きがい




聞こえる、聞こえないこと


手話についてだけではなく、


仕事に対しての気持ちについても


いろいろなことを投げかけてくれる本でした。

コメント

今日の朝のニュースで、手話の話が出ていましたね。。。

それとは別に、サインで心が通じ合う事は、素敵だと思います。☆

まるみる 2013年12月13日

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