『ツクツク図書館』

以前、出先で本屋さんに立ち寄った時に
欲しくなって買ったものの、
図書館から借りた期限のある本を先に読んだり、
いろんなことで先に読まなければいけないものが出てきたりしているうちに、
ひっそりと本棚におさまってしまっている本が何冊かあります。

出張の時は自分で買った文庫本を持ち歩くようにしているので、
移動時間にまとめてどっさり読んだりもしていますが、
今回は、どうしてもすぐ読みたくなって
図書館から借りた本よりも先に読んでしまいました。
この本です。

『ツクツク図書館』(メディア・ファクトリー)
紺野キリフキさんが書かれた小説。

紺野キリフキさんの作品は以前に
『はじめまして、本棚荘』(メディア・ファクトリー)
で最初の出会いを果たしていて、
それ以来、また紺野さんの作品が読みたいなと思っていたのです。

年末に本棚の整理をしていたら、
ああそういえば、これ、読みたくて買ったのに、
ちょうど試験勉強期間で、読まないで本棚に入れたままになっていたんだ
と思い出しまして。
思い出してしまうと、好きな作家さんの作品なので、
むずむずしてきます。
で、やっぱり一気に読んじゃいました。

おみくじで多少へこんだ気分を
盛り返したいっていうのもあったことですし。

あっという間に読み終えて、すっかり気分も回復。

『ツクツク図書館』は街のはずれにある名前のない図書館が舞台。
場所が筑津区だから、ツクツク図書館と呼ばれるようになった
世にも奇妙な図書館です。

ツクツク図書館には、面白くない本しかない。
そして誰もがたどり着けるわけでもないらしい。
図書館には、ぶっきらぼうな「着膨れした女」や、
面白くない本を世の中から嗅ぎ分けて集めてくる「運び屋」、
しっかりとして生真面目な館長などがいて、
働く人たちの仕事内容は
図書館にある面白くない本を読むこと。

読んでいて、ファンタジーの世界なのに、ファンタジー過ぎないような、
どこか現実と非現実の間を知らないうちに行ったり来たりしているような感覚になりました。
だから、こんなことはあり得ないと思っても、
ふと自分の身近にこんなシーンが紛れ込んでいるかもしれないと思ってしまうところもあったりして。

個性あふれるキャラクターの中で、
ギィという名の本を読む猫が好きですね。
肉球でページをめくり、猫背になって熱心に本を読む様子が目に浮かぶようです。
うちの子たちにも読み聞かせをしたら、読書するようになるのかしら。






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