『フェアトレードのおかしな真実』

以前からオーガニック・コンシュルジュで勉強したり
エコ検定に挑戦してみたり
自分なりに少しずつ読んできた本もいろいろあるので
来週のラジオはテーマがエシカル・ファッション、ウェブマガジン「エシカ」ということもあり、

この機会にちょっとまとめて書いてみようかな。

というか、読んだのにブログの読書のページに書いていなかったっていう本が
結構あって、そろそろ~と思っていたのもあったので
良い機会ということで…。えへ。


では

まず

『フェアトレードのおかしな真実 僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た』(英治出版株式会社)

この本はコナー・ウッドマン(Conor Woodman)という方が2011年に出版された本の
日本語訳版です。
翻訳者は松本裕さん。
日本での出版は2013年の8月25日ということで、日本語版としてはかなり新しい本ですね。

書店で見付けて、
かなり大きなPOPも付いていたし
ネット上の話題にも上っていたページを見たことがあったので
興味があって読んでみました。


私の中で
様々な物事を考える時に
絶対的に○なものは、存在しないんじゃないか、という視点があります。

ある一定の視点からはハナマルなことも、
別の角度から見てみたら、あれ?おかしい?
ということもあります。

どんな物事にも、○な部分と×な部分と、はたまた微妙で△?みたいな部分が混ざり合って存在しているような気がするんです。

だからこそ、何かを考える時には
いろいろな側面から、なるべく多くの側面から見るようにしたいなと考えています。

そうした上で、
多くの視点を踏まえた上で、
今日現在の私の意見としては、これこれこうです、っていうのを
ちゃんと述べられる人でありたいなあと。

見解というのは、人間の成長とともに変わりゆくものなので、
また時期が経ったら、別の意見が自分の中に沸き起こることもあると思います。
それはそれで、いいと思うんです。
ただ大切なのは、自分がなぜそう思ったのか、
自分自身に対しても、周りに対しても、ちゃんと説明できるように
納得していること、咀嚼していること。

もやもやしている状態なら、はっきりと切り分けずに
よくわからないとか、もやもやしている状態というのを
素直に述べるのも良いと思います。
それが本当の心の所在だから。
100%、自分の周りにある全てのことに対して白黒つけ切れるかというと、
日々の流れの中では今現在として、難しい部分に位置することもありますよね。
もちろんそれは将来、はっきりとした分別がなされることなのかもしれませんが、
その将来というのが、自分にとっていつ訪れるのか分からないことだってあると思います。

そういう意味もふまえて
今回いろいろな視点からフェアトレードについて考えることができて
大変興味深い本に出会ったなあと感じました。


いろいろな消費と商品の実態が明らかになってきている現代社会。

消費者は他人任せではなくて、自分で考えて、選択しなければならない、
という問題に直面している時代のように感じます。

それでも
あまりにも不透明な部分も多く、私たち一般の消費者が
どのように選べばいいのかすら、判断に困る事も多いのだというのが実態。

これらの問題に対して
これからの社会がどう変わって行くのかも注目されていくポイントなのかなと思いました。

自分が世界の平和のために良かれと思って購入していたはずの商品が
実は全く正反対の意味を含む実態に加担していたとしたら…。

そういう可能性もゼロではない、ということ、
もやもやした部分をコナー・ウッドマンは自分の目で足で、1つ1つ探って行っています。

「最近の購入品が倫理的かどうかを判断したいと思う消費者にとって問題なのは、製品を製造している会社が販売している会社と同じではないという点だ。」

「農家から直接売られたコーヒー豆やカカオ豆でさえ、欧米の会社がひとつ間に入るだけで出どころをたどるのが困難になる。携帯電話の倫理的透明性は、製造工程がさらにもう一段階あるだけになお不明瞭だ。」

私が今こうして、
この文を書いている時に使っているパソコンにも
この本で触れられている、「スズ石」が使われているのだと知りました。

「スズ石は、携帯電話やノートPC、その他無数の電子機器の回路基板を溶接する際に使われる錫の原料だ。」

この本の中ではスズ石を採掘する現場のことも書かれています。

そしてそこで働く人たちの現実の問題。
いまやっている仕事がもし奪われたとしたら、生活していけないのだという現実。


この本をコナー・ウッドマンはこのように締めくくっています。

「企業が倫理的イニシアティブを立ち上げたり倫理的新製品を発表したりしたときに、それを支援するかしないかは消費者が決める。私たち消費者は力を合わせ、私たちの意思決定を通じて大手企業を操ることができる。そうやって大手企業の経営方法に影響を与える力を私たちはもっている。最終的には、私たち全員が責任を担うのだ。」


このテーマに関して消費者が直面する問題は山積みであるようにも感じますが、
まずは消費者自身が知ろうという気持ちを持つことから
何かが動き始めるのではないかという気がします。

「一方では、正しいことをしたいと思う消費者がいる。だがその消費者は何が正しいことなのかを調べる時間も意思もなく、大企業が自分の代わりに責任をもってそれをやってくれるだろうと考えている。もう一方では、倫理的な商品が売れるとわかっている企業がいて、商品に「倫理的に正しい」ロゴをつけるために列をつくって並んでいる。」

消費者だけが悪いわけでも企業だけが悪いわけでもないように感じたんです。
お互いが、真実を知ろうという目を持ち続ければ、
本当にゆっくりとした動きになるのかもしれませんが、
確実に何かが変わって行くのではないか、と思います。



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コメントのお返事です。

まるみるさんへ
クッキーはどれもこれも大好きなのですが、
その中でもやっぱりシンプルなものが好きですね~
ソフトクッキーとかも好きですよ。
にこまるクッキーは材料もシンプルなのでいいなあって思いました。
ソラトニワ銀座のラジオは毎回本当に素敵な方々がスタジオにいらしてくださって
私もとっても楽しみにしているんです。今回もとても楽しみです。


てるさんへ
丸顔の私にまんまる顔のクッキーです~にひひ。
銀座店があったのは知りませんでした。
フェアトレードのお店は年末にあるエコプロダクツという展示会で
お仕事の合間にお買い物やコーヒーなどを楽しむことが多く、
そこで店舗を調べたりもします。
のんびり店舗にお買い物に行くのも楽しいですね。
クッキーは魔法のお菓子なので、食べ過ぎ要注意です~ははは~。


スーパースプラッシュさんへ
たしかにまんまるのクッキーって、ありそうで、ないですよね。
平たくなって丸いクッキーというのはよくありますが。
立体的ですもんね。
顔のデザインもすごくかわいいです。
みなさんからのコメントはいつもアップされた順番にひとつずつ読ませていただいて
たくさんの元気をいただいています。とっても嬉しいです。

コメント

まりりんさん、丁寧なお返事、いつもありがとうです。☆

そして、このお話では、企業にとっても、また、消費者に
とっても、情報、というのは、如何に大切か、ということが
分かります。クローバー

また、本当のことを、ありのままに伝える難しさも。芽

まるみる 2013年10月13日

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