『香と日本人』

以前、「香十」の話題のブログでも触れていましたが

http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...

『香と日本人』(角川書店)
稲坂良弘さんの本をじっくり堪能しました。

香の歴史、そして源氏物語や枕草子に登場する香の文化、

お香といえばお寺の匂いというイメージばかりが先行していた以前の私ですが、
この本と、香十のお店でのお買い物で
イメージが変わりました。

香りの文化は
東の世界では固形の香料を焚くものになり
西の世界では液体の香料となって行ったという話も
気候風土と合わせて考えることによって、納得させられます。

美術の勉強をしていた時にも感じたことですが、
それぞれの長い歴史の中で生み出され、守られてきたものというのは
その土地、気候風土に合ったものが作りだされているんですよね。
日本の掛け軸も、イタリアの壁画も、
その土地だからこそ、それぞれの画材が選ばれている。

香も、
日本独特の多湿の文化だからこそ
もっとも良い状態での香りが現れる形式、
それが火を付けて焚き、くゆらせる、香の形だったわけです。

さらに面白かったのは
香りの世界にも「五味」があるということ。

私にとって「五味」と言えば、漢方の理論で勉強したもの。
それぞれの味の性質によって、収縮や発散などの連動するイメージがあり、
食材について考える上での1つの指標となるものです。
(ここでは必ずしも食材の味そのものと合致はしません。)

香の原材料となるものも日本では産出されるものはなく
全て外来のもの。
昔から外から取り入れた文化を練成させていった日本。
香になるものは漢方薬の材料にもなったものも多く、
これらを繋ぐ理論も、何か共通するところがあるのかなあなんて想像を巡らせていました。


これまで歴史的文学などを香の文化と合わせて考えてみる機会がなかったのですが、
香という切り口から見て行くのもまた面白そうですね。


最近何かと話題になっている「おもてなし」ですが、
この本の中では「しつらえ」という言葉についても説明されています。

「礼をもって空間を整えることは、目には見えないけれど確かに存在する香りによってもできることです。」

香りが演出してくれる空間というのは
枕草子の中で清少納言が言うように、誰が見ているわけでもなく自分のリラックスのために使うものであったり、
また、どなたかをお迎えする心をさりげなく表現するための「おもてなし」の心の1つだったり。

もともと、香りの演出は大好きなタイプだったのですが、
これからはもっと、和洋問わず、
好きな香りの使い方が増えて行きそうです。

父にお供えするお線香も
自分が心地よいと思う香りで、
父も好きそうな香りのものに変えてみました。
蓮の花の香りのお線香。
どうかな~

コメント

今日、お地蔵様の前を、先ほど夜に通った時、
夜なのに、お線香をたいた匂いがして、思わず
しゃきっとしました。(笑)
どなたか、ご近所に、きっと信心深い方がいる
んだなぁ、と思いました。バースデー

また、お線香は、きっと、遠くのお父さんの元へ
届くはず。ボケーっとした顔
今頃は、お線香で、まりさんのことを思い出して
いると思いますよ。芽

まるみる 2013年10月09日

五感で、視覚や聴覚に劣らないほど記憶にうったえるのが、嗅覚だと最近思いました。僕は昔パン屋でバイトとして記事をこねる手伝いをしていたのですが、パン屋の小麦の匂いを嗅ぐと当時のことがありありと思い出されます。今よりも何もない人間でしたが、すばらしい人と時間でした。平凡が、一番幸せですね。

Hippy 2013年10月08日

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