HASUNA

『世界と、いっしょに輝く――エシカルジュエリーブランドHASUNAの仕事』(ナナロク社)を読み終えました。

著者はエシカルジュエリーブランドHASUNAを立ち上げた白木夏子さんで、
聞き手として生駒尚美さん。

HASUNAが出来るまでの物語。
そしてエシカルとは、エシカルジュエリーとはどういうものなのか
丁寧に語られている本でした。

「そうだ、ジュエリーを創ろう。見た目だけではなく、存在そのものが美しいジュエリーを――。採掘現場からはじまり、身に着ける一人ひとりにいたるまで、関わるすべての人たちに心からの微笑みをもたらし、関係するすべての土地が祝福で満たされるような、そんな幸せなジュエリーを創りたい。」

白木さんのブランドはこの熱い想いからスタートし、
現在も進み続けています。

HASUNAが作っているジュエリーの一つに
婚約指輪、結婚指輪があるそうです。
それは、幸せを祝福するはずのジュエリーに使われる材料に
悲しい背景がない素材、エシカルなもので作り上げたいということから。

ジュエリーの材料となるものを
エシカルな素材で揃えることは
ほぼ不可能だと、業界の常識では言われていたそうです。

その不可能を、可能にしたHASUNAと白木さん。

「社会的に弱い立場にある人たちが、制作や販売のプロセスに関わることによって、生きることへの希望を見いだせるような「ビジネスの仕組み」を構築すること。それこそが今、HASUNAを通じて私が実現したい未来なのです。」

エシカルであることが、白木さんにとって
「「美」を実現するための重要な鍵であると確信している」と。


1歩1歩、夢を叶えて行く白木さん。

その過程を日本の昔話『桃太郎』に例えて

「夢を実現するには、まず、「鬼退治に行く」と強く決意をすること。そして、何事にも惑わされず、全力で目標に向かって前進をし続けること。そうすれば、あとは自然に、「イヌがやってきて、サルが仲間になり、キジが加わって」というふうに、有形無形のさまざまなサポートが手に入るように感じています。」

と述べています。

「腹の底から決した意思ことそが、夢の設計図になるのではないでしょうか。それは、強い吸引力となって運を呼び込み、人生を目標へと運んでゆきます。」

運のいい人についての話も
また別の所で読んだり、話題にのぼったりしたことがあったのですが、
運がいい、というよりも、運を自らの力で引き寄せるパワー、なんですよね。
そのために努力が必要。運は空から気まぐれに降って来たものじゃなくて、
努力によって獲得されたものの1つであり、たまたまタイミングが思いがけない時だったから、運が良いと感じることもある、ということなのかもしれません。

不可能と言われたことに立ち向かい
1つずつ実現させていった白木さん。

美しさについて、私も時々考えることがあり
これには正解はなく、
その人それぞれの世界があって良いものだと思うのですが、
(もちろん私自身の中の美しさの定義も次第に変わって行く可能性があると思っています。)
白木さんにとっての美しさというのは「人や心を救うもの」なのだそうです。

自分自身にとって輝きを感じられるもの、美しいと思う物を
発見できているというのは
本当に素晴らしいし、内側から湧き出る美しさに繋がって行くだろうなと感じます。

HASUNAの商品が多くの人たちの心を捉えているのは、
もちろん、それらに使われる素材が様々な世界的な状況に配慮をしていることもあるでしょうけれど、
それ以上に、内包された美しさというものが
輝いて感じられるからかもしれませんね。

コメント

白木さんにはお目にかかったことがあります。
フェアトレード・コンシェルジュの友達がいて、イベントに色々と呼ばれているうちに色々と勝手に行くようになっていました。
そのイベントの主催者のお友達が白木さんで、たまにいらっしゃいます。
HASUNAに至っては、TwitterでFollowして頂いています。
先日、グローバルフェスタというイベントに行ってきましたが、児童労働を削減しようと活動されている団体もあり、とても勉強になりました。
そのためにも、公平な取引というのは欠かせないものだと思います。

あと、麻里さんのブログを読んでいて、感じたことがありましたが、長くなってしまうので、また後程♪

てる 2013年10月08日

確かに、内から輝く、という素敵な方に逢うと、
とっても素敵な気分になるのは、不思議です。☆

あの輝きはどこからくるものなのか、いつも
知りたいと思っています。。。芽

まるみる 2013年10月07日

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