20代前半くらいの、
どこかのお店の制服を着た男性が走ってきた。
追いついたのは
幼稚園くらいの男の子と、手をつないで歩くお母さん。
男性店員が手にしていたのは
小さく、真っ赤な
戦隊ものヒーローのフィギュア。
それをお母さんに手渡すと
お母さんも男の子も
フィギュアを落としたか忘れたかしたことに、その時初めて気づいた様子で
顔がパッと明るくなり
お母さんにうながされて大きな声で言う男の子の「あーりーがーとう」の声。
再び店へと走り帰る男性。
どんな店に戻るか気になって目で追うと
レンタカー屋さんだった。
レンタカーを借りて
返却しにきた親子が
車の中に忘れ物をしたのだろうか。
一瞬のうちに目の前で展開された光景は
まるで何かのCMのワンシーンのようで
ゲリラ撮影かと
真剣に疑うところでした。
あるんだなあ
こういうの、現実に。
CMの世界の中だけじゃないんだなあ。
ビックリしますよね。
こういう事もあるんですね。