イシノマキにいた時間☆

友達の作品です。

昨日4度目の東京公演を観てき
ました。
2011年3月11日
あの大震災のあと石巻に行き、
一年間ボランティア活動をして、その経験を基にボランティアの視点から被災地を描いた
物語。

こちらは、去年作品を観て、書かせていただいた私の支援メッセージです。

~「イシノマキにいた時間」に寄せて~

共に汗して、純粋に芝居を愛する仲間が石巻に行き
ボランティアを経験、そして一本の芝居を作った。

台詞の中に出てくるのは、石巻にいた誰かが実際に発した言葉達。
時に自分が石巻にいるかのような錯覚を覚える。
物語には、被災者の方々は登場しない。
しかし、台詞の中に出てくる被災された方の姿に、涙が止まらなくなる。
そして、今まで知り得なかったボランティアの方々の様々な苦悩を知る。

石巻のリアルな現実が胸に迫ってくる。

あの時、私は震災から数ヶ月後の石巻を訪ねた。
思い上がるつもりはなかったが、自分にも何か…そんな気持ちだった。でも被災地の現状と俳優である無力な自分に愕然として帰ってきただけだった。

しかし、私の仲間は違った。
たくさんの歳月を石巻で過ごし、その時に出来うる精一杯を尽くし、被災された方々に寄り添った。
そして、こんなに素敵なもう一つの支援の形を見つけた。
そのスタイルは、押し付けがましいところなどない。
あたたかくて、おもしろくて、せつなくて、どこか遠慮がちだ。

彼らにしか出来なかった事だ。

震災以降、無力だと思っていた俳優としての自分に可能性を見出せた気がしている。
それを教えてくれた仲間を誇りに思う。


これを書いて、8ヶ月後の東京公演。
3日間の公演で1200人以上動員したそうです。
今回は、ロビーで石巻の物産展も開かれ、千秋楽にはほとんどの商品が売り切れてしまう程の
盛況ぶり。
そして、石巻出身の写真家で
石巻を撮り続けた鈴木省一さんの写真展が行われ、あの時と今も流れる石巻の時間を美しい碧色の写真達が伝えていました。

そして今回、吉俣良さんによるピアノの生演奏も行われました。
プライベートでは、私も本当にお世話になっている吉俣良さん。彼らの活動に感銘を受け、
ボランティアで参加され、全国を回っておられます。彼の一声で街が動き、彼の出身地鹿児島でも公演が行われました。
ピアノは福島県で津波で流され、素晴らしい調律師とボランティアとの手により奇跡的に復活を遂げた奇跡のピアノ。
吉俣さんが言っていました。
「信じられないくらい、いい音がする。」

初演から、この舞台のよさが口コミで広がり、たくさんの人達が劇場へ運んでくださり、またたくさんの人達に支持され、支援の輪がどんどん広がり、地方での再演を希望する声が後を絶たないそうです。

本当にすごい事だと思う。

きっとそれは、真心が詰まった舞台だから。

彼らは、ただイシノマキを伝えたかったのです。
ボランティアで汗を流し、見て感じた事を自分達がやってきた事で形にした。
そこには、嘘がない。
そして、あたたかく誠実。

演劇にとって、1番大切なものが
そこにはある気がするのです。
お金には決して変えられない大切な何かが。

皆様☆
再演の折には是非、劇場へ
お運びください。
イシノマキにいた時間
オフィシャルサイト
http://www.ishinomakitime.com/


彼らに触発され、私もお稽古
頑張っています!
「今の私をカバンにつめて」
本日顔寄せでした。
再演ではありますが、気持ちも新たに新しい役に挑むつもりで
シェリル役を演じます。

再演とはいえ、初演の時より
更に更に台詞が心に染みています。

チケット、お陰様で東京公演は
埋まってきているようです。
ありがたい事ですね。

感謝の気持ちで励みたいと思います!
皆様☆劇場でお待ちしています!

写真はイシノマキにいた時間
のロビーにて。
鈴木省一さんの写真展より。

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