『ふしぎ盆栽ホンノンボ』

前回、『水草水槽のせかい』を読んだ話を書いた時に
そういえば宮田珠己さんのホンノンボの話が…
と思って
過去記事リンクを、と自分のブログ過去記事を検索したら

まさかの、ホンノンボの本の感想文を
アップしていなかったことに
今さら気がつきまして
ありゃ、大変。

今回のエッセイも
大変面白かったのに、
私としたことが。

ということで、今から書きます。

『ふしぎ盆栽ホンノンボ』(講談社)
文庫になったものを読みました。

宮田さんのエッセイは
とにかく笑いっぱなしで
これまでにもいろいろ読んできたんです。

私の中で
元気を出したい時は
宮田珠己さんのエッセイか
k.m,p,のエッセイを読む、
というくらい
宮田さんの文章は、定番「元気素材」なのです。


今回のエッセイでは
宮田さんが、ベトナムに行った時に偶然みつけた
ホンノンボというベトナムの盆栽について
徹底的に調べ上げ、ベトナムの地で聴き込み調査を行い、
とことんベトナムの地をあちこち行きまくって
宮田さん的ホンノンボの見解をのべ、
良い感じにホンノンボの世界に浸る、というもの。


あちこちホンノンボを探し求め
この本も中盤に差し掛かろうというあたりで

「わたしがホンノンボめぐりで学んだことのひとつが、このように、何ごともこじつければ、それなりに面白く見えるようになる、ということだ。かっこいい言葉で、“見立て”ともいうが、つまりこじつけのことである。退屈な人生を面白くするのは、こじつけなのである。」

と、
宮田さん独特のエッヂの効いた視点からホンノンボを切り刻み、

「盆栽を評して、あれは自然を歪めているのだという人があるが、その点ではホンノンボも同様である。
 それでも盆栽は植物を矯正するのに対し、ホンノンボは主に岩を捏造しており、植物より岩のほうが見ていて親近感が薄いので、気は楽である。」

と、様々なスタイルのホンノンボを眺め、想いを巡らせていらっしゃいます。

それにしても、「岩を捏造」とは…まあ、そうなんだけどさ。
こういう、ちょっとしたところの連発で
ケラケラ笑っちゃうんだよね。
宮田さんの言葉のセンスが、ツボです。


ホンノンボは
岩を水盆のようなものに配置して
その上にミニチュアの人形などを飾ったり
苔や植物を生やしたりしている
ベトナムの盆栽らしきものなのですが、

このミニチュアを特集したあたりも面白い。
ミニチュア、なので、小さいんですよね、人の顔とかも。

なので、精密な作業になるというか。

よって、あまり精巧に作られていないものもあり、

「溶けながら碁を打つ老人」

とか

「妖怪的な書を読む老人」

とか

「湯たんぽを読む老人」

とか(本を読んでいるんだろうけれど)

そんな解説付きでミニチュアの写真が紹介されていたりするわけです。

もうその解説文を読んでしまうと
どうみても「溶けて」いるようにしか見えなくなり
「妖怪」だろうなあという、謎の煙とともに見えてしまうような気がしてしまうのでした。

宮田さんワールド。

そしてさらには今回は
ホンノンボの世界にも虜になり

私としては1冊で二重に美味しい読書となりました。

コメント

ホンノンボ屋さんが日本にもないか検索しようと思い、ホンノンボで検索したらこの本しかほぼヒットしなかった。
ホンノンボを日本て見れるとこがあればいいのに。

八重 2013年08月02日

確実に今日は気持ちあげてくれって時に読みだい作家、宮田珠己。
宮田珠己ファンをたまきんがーと呼ぶ。
たまきんがーよ永遠に…

どんちゃん 2013年08月01日

ホンノンボみてみたいけど
それより溶けた老人と、読んでるゆたんぽと、妖怪が気になりすぎwww

サミー 2013年08月01日

面白いお話ですね。☆

そして、まりさんの、まさに、好きそうなワールドが
展開されているなぁ、と思った私でした。(笑)

まるみる 2013年08月01日

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